September 05, 2026

(c)Rahi Rezvani
コンテンポラリーダンスの“現在”を、多様な身体と作品を通して提示する新たなプラットフォーム「Unique Motion Japan」。9月22日、23日に迎える旗揚げ公演を前に、公開リハーサルが行われた。
一方、2015年には、クラシック・バレエを基軸にした「Bright Step」を始動。海外で活躍する日本人ダンサーらとともに公演を重ねるうちに、改めてコンテンポラリーの比重が大きくなっていることを実感するようになったという。踊り手に求められる技術や表現力の水準もますます高まる中、本プロジェクトは、日本のダンス・シーンにおいて新たな可能性をひらく契機にもなり得るだろう。
また、こうした活動を支えているのがスタジオアーキタンツである。これまでも「Bright Step」との協力関係を築いてきたが、本公演では作品協賛・スタジオ協力という形で参画。創立25周年という節目に、鬼才マルコ・ゲッケの『Äffi』の上演実現に寄与した。振付指導を担うジョヴァンニ・ディ・パルマによれば、2005年に初演された本作は、わずか12分ほどの中にゲッケの世界観と振付言語が凝縮されているという。壊れてしまった関係性から着想を得ており、「絶望」「悲しみ」「孤独」といった感情が根底に流れる。音楽にはジョニー・キャッシュの『Hurt』『The Man Comes Around』『We’ll Meet Again』が用いられ、傷つき、抗い、それでも最後にはどこか希望を残すような感情の推移が描かれている。そして、本作に挑むのが、自身も振付家として活躍する宝満直也だ。
振動するように高速で刻まれる腕や手先、鋭く折り畳まれる肘、瞬時に方向を変える首や視線、背中から立ち上がる強い張力――。ゲッケの振付には、一目でそれとわかる独特のボキャブラリーがある。上半身では絶え間なく微細な動きが噴き出す一方、脚は床を滑るように運び、その激しさと静けさの対比が、焦燥や切実さ、言葉以前の感情の揺らぎまでも露わにしていく。
西島は、日本では若いダンサーにとってコンテンポラリーが、いまだ“コンクールのためのもの”として捉えられがちだと語る。しかし本来、そこには振付家ごとに異なる思想や世界があるはずだ。
今回のプログラムは、まさに表現の振幅を体感できるラインナップであり、それぞれが舞台上でどのように響きあうのか。その試みを、劇場で見届けたい。
概要
【公演名】 《Unique Motion Japan》
【会 場】 新国立劇場 小劇場
【日 程】 2026年9月22日(火・祝)14:00/18:00 23日(水・祝)14:00
【チケット】 SS席15,000円/S席13,000円/A席10,000円(全席指定・税込)
【学生チケット】 S席 5,000円/A席 3,000円
※学生証または年齢のわかる身分証の提示が必要です。SS席は対象外です。
【特別団体鑑賞(10名様以上)】
SS席 13,000円/S席 11,000円/A席 9,000円
※先生または代表者様1名をご招待。終演後の出演者との記念撮影も予定しています。
※学生チケット・特別団体鑑賞は予定枚数に達し次第、受付終了となります。
【公式サイト】 https://www.unique-motion-japan.jp
(宮本珠希 2026/8/31 スタジオアーキタンツ)
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