舞台評

November 29, 2023

2011年に始まり、2016年からは豊洲シビックセンターホールを拠点として開催されている、創作を中心とした人気シリーズ。第12回目となる今回は、常連の草間華奈とキム・ボヨンによる作品、そしてゲストの松崎えりと、同団ソリストの濱本泰然による作品の合計4作が並び、土日3公演が全て売り切れという大盛況の公演だった。続きを読む

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November 24, 2023

新制作の『眠れる森の美女』の公開が続き、バレエファンには至福の秋である。東京バレエ団による『眠れる森の美女』の上演の歴史は長く、1968年に創立5周年を記念して制作されたプロダクションは、バレエ団の代表作としてたびたび再演されてきた。他にマラーホフ版(2005年, 翌年日本初演)や、飯田宗孝改訂振付の子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』(2012年初演)をレパートリーに持ち、今回初演された斎藤友佳理版はバレエ団として4つ目の『眠り』となる。本作を知り尽くした東京バレエ団ならではの、隅々まで気が配られた贅沢なプロダクションであった。続きを読む

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November 15, 2023

K-BALLET TOKYOが熊川哲也振付『眠れる森の美女』を新制作した。東京、大阪、福岡で計15公演、オーロラ姫に日眄ず據飯島望未、成田紗弥、岩井優花、デジレ王子に山本雅也、石橋奨也、堀内將平、栗山 廉、リラの精に成田紗弥、岩井優花、小林美奈、戸田梨紗子、カラボスに浅川紫織、日眄ず據⊂林美奈と、トリプルキャストやクワトロキャストの豪華な顔ぶれで上演された。続きを読む

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October 29, 2023

金森穣振付『かぐや姫』全三幕がついに完成した。全幕世界初演の様子を報告する。続きを読む

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September 04, 2023

今年で第11回目となる《めぐろバレエ祭り》が開催された。全幕バレエの見どころをテンポよく見せる、恒例の《子どものためのバレエ》は、昨年に続き『ドン・キホーテの夢』が上演された。東京バレエ団はワシーリエフ版『ドン・キホーテ』全幕をレパートリーに持っているが、本作も同氏の演出・振付による。メルセデスやドリアードの女王など、いくつかの主要な役が思い切りよくカットされ、2名のダンサーが前脚と後脚を務める、馬のロシナンテが登場するのがユニークだ。ストーリーを理解するための最小限のセリフをサンチョ・パンサが喋るが、踊りのシーンとは分けられており、言葉を使わないバレエの面白さを損ねていない。ところで1幕に挿入される”めぐろの秋刀魚”のエピソードは、昨年筆者が観た都内の別の会場では『小松川の小松菜』になっていた。上演場所に合ったご当地ネタを使っていると思われるが、そんな従来の笑いがしっくりとくるのも、本作の魅力の一つである。続きを読む

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August 29, 2023

英国ロイヤル・バレエ団(ロイヤル)、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)から、6組12名のダンサーが出演するガラ公演が上演された。そのうち10名はプリンシパル・ダンサーという豪華な顔ぶれである。公演の芸術監督は元ロイヤルの小林ひかるで、20世紀以降のバレエ作品を中心とした「The Masters」、若手振付家による世界初演の2作を上演する「The Future」、クラシック・バレエを中心とした「The Classics」、そしてクラスレッスンを公開する「The Routine」の4つのプログラムを、2つずつ組み合わせた全4公演である。「The Masters」と「The Futuer」からなる初日を鑑賞した。続きを読む

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August 21, 2023

多くの劇場がオフシーズンの夏場は、所属カンパニーの垣根を越えてダンサーが集結する「ガラ公演」が多く開催される季節だが、わけても2015年に始まった横浜バレエフェスティバルは、国内外の日本人トップダンサーと、これからプロの世界に羽ばたいていく若手のホープが同じステージに立つ、特色のある公演としての位置付けを確立した感がある。続きを読む

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August 15, 2023

1996年に英国ノーザン・バレエ団で初演されたマイケル・ピンク振付の本作を、NBAバレエ団が初演したのは2014年。この時はタイトルロールに大貫勇輔がゲスト出演し、初日のジョナサン・ハーカーに芸術監督の久保紘一が登場するという、豪華な顔ぶれだった。その後、ロイヤル・バレエ団の平野亮一を迎えて2020年2月に第一幕を上演。続く2021年夏には平野と宝満直也がダブル・キャストで全幕主演を務めた。今回は、再登場の平野に加え、元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の厚地康雄と、NBAバレエ団の刑部星矢による、3公演3キャストでの上演だった。初日マチネの様子を報告する。続きを読む

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July 30, 2023

今年で没後30年のルドルフ・ヌレエフを記念したガラ・コンサートが上演された。1992年までパリ・オペラ座で活躍した元エトワールで、"ヌレエフの子どもたち"と呼ばれるダンサーの一人、フロランス・クレールがアーティスティック・ディレクションを務めた公演である。Aプログラムは3部構成の6演目で、6名のエトワール(オニール八菜、パク・セウン、マチアス・エイマン、ジェルマン・ルーヴェ、ポール・マルク、マルク・モロー)を含む、14名のダンサーが出演した。続きを読む

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July 27, 2023

2019年に初演された石井竜一版『シルヴィア』が再演を果たした。
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