舞台評
November 29, 2023
November 24, 2023
November 15, 2023
October 29, 2023
September 04, 2023
今年で第11回目となる《めぐろバレエ祭り》が開催された。全幕バレエの見どころをテンポよく見せる、恒例の《子どものためのバレエ》は、昨年に続き『ドン・キホーテの夢』が上演された。東京バレエ団はワシーリエフ版『ドン・キホーテ』全幕をレパートリーに持っているが、本作も同氏の演出・振付による。メルセデスやドリアードの女王など、いくつかの主要な役が思い切りよくカットされ、2名のダンサーが前脚と後脚を務める、馬のロシナンテが登場するのがユニークだ。ストーリーを理解するための最小限のセリフをサンチョ・パンサが喋るが、踊りのシーンとは分けられており、言葉を使わないバレエの面白さを損ねていない。ところで1幕に挿入される”めぐろの秋刀魚”のエピソードは、昨年筆者が観た都内の別の会場では『小松川の小松菜』になっていた。上演場所に合ったご当地ネタを使っていると思われるが、そんな従来の笑いがしっくりとくるのも、本作の魅力の一つである。続きを読む
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August 29, 2023
英国ロイヤル・バレエ団(ロイヤル)、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)から、6組12名のダンサーが出演するガラ公演が上演された。そのうち10名はプリンシパル・ダンサーという豪華な顔ぶれである。公演の芸術監督は元ロイヤルの小林ひかるで、20世紀以降のバレエ作品を中心とした「The Masters」、若手振付家による世界初演の2作を上演する「The Future」、クラシック・バレエを中心とした「The Classics」、そしてクラスレッスンを公開する「The Routine」の4つのプログラムを、2つずつ組み合わせた全4公演である。「The Masters」と「The Futuer」からなる初日を鑑賞した。続きを読む
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August 21, 2023
August 15, 2023
1996年に英国ノーザン・バレエ団で初演されたマイケル・ピンク振付の本作を、NBAバレエ団が初演したのは2014年。この時はタイトルロールに大貫勇輔がゲスト出演し、初日のジョナサン・ハーカーに芸術監督の久保紘一が登場するという、豪華な顔ぶれだった。その後、ロイヤル・バレエ団の平野亮一を迎えて2020年2月に第一幕を上演。続く2021年夏には平野と宝満直也がダブル・キャストで全幕主演を務めた。今回は、再登場の平野に加え、元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の厚地康雄と、NBAバレエ団の刑部星矢による、3公演3キャストでの上演だった。初日マチネの様子を報告する。続きを読む
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