January 08, 2020

令和元年度(第74回)文化庁芸術祭主催公演 新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』


新国立劇場バレエ団がマクミランの『ロメオとジュリエット』を上演したのは、2001年のことだった。それをその2016年の再演で、小野絢子と福岡雄大の日を見た。ロメオと出会ったジュリエットは、16歳の「少女」から急速に「女」に変わって行く。その過程の痛々しく感じるほどの、小野の細やかな表現が心に響いた。

そして令和元年度(第74回)文化庁芸術祭の主催公演で3年ぶりに再演。初日のジュリエットを踊った小野絢子は、前回を上回る奥の深い演技を披露した。それを福岡雄大のロメオがしっかりとサポートして、マクミラン版『ロメオ…』の最高峰を形作った。マーティン・イェーツの指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏。

(山野博大 2019/10/26 新国立劇場 オペラパレス)



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