March 31, 2018

【ダンス・タイムズがお勧めする 2018年4月公演】

ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演をご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、320日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

 

【ダンス・タイムズがお勧めする 2018年4月公演】


◆NHKバレエの饗宴2018 

2018年4月7日(NHKホール)

◇国内有数のバレエ団や世界で活躍中のダンサー陣が競演する同公演。今回は、新国立劇場バレエ団のウエイン・イーグリング版『くるみ割り人形』第2幕、東京バレエ団によるナタリア・マカロワ版『ラ・バヤデール』から“影の王国”、吉田 都&マティアス・ディングマン&スターダンサーズ・バレエ団のデヴィッド・ビントレー振付『Flowers of the Forest』、そして平山素子の新作初演作品『Chimaira』を、同人と小尻健太、鈴木 竜、堀田千晶が踊る。各カンパニーの“個性”や“旬”を一度に堪能できる貴重な舞台は見逃せない!(宮本珠希)


◆井上バレエ団《アネックスシアター 次世代への架け橋 vol.5》 

2018年4月7、8日(世田谷パブリックシアター)

◇個性が異なる創作バレエ4作を上演する。芸術監督の関直人が振り付けた『風のコンチェルト』からの抜粋『春風』、キミホ・ハルバート振付けの『Garden of Visions–Version♀』(初演は2004年)は、今回は9人の女性バージョンに作り変えられた。『班女』は同名の能の作品に石井竜一がインスパイアされ、プーランクの音楽に乗せて創ったという和洋折衷の新作。そして、ベテランダンサーである堀登による『弦楽セレナード』の再演と、多彩なラインアップを楽しめる。(吉田 香)


◆アンサンブル・ゾネ『緑のテーブル』 

2018年4月7、8日(愛知県芸術劇場小ホール)

◇『緑のテーブル』は、クルト・ヨースが1932年にパリのシャンゼリゼー劇場で上演したバレエだ。それを岡登志子が、独自によみがえらせようという企画。岡は、これを昨年大野慶人の監修により地元の神戸でやっており、その進化した形が見られるはずだ。(山野博大)


◆『和栗由紀夫 魂の旅』 

2018年4月21日(ゲーテ・インスティトゥート 東京ドイツ文化センター)

◇暗黒舞踏の創始者である土方巽から直接教えを受け、いくつもの作品に出演した和栗由紀夫。土方の舞踏譜や振付方を集大成したCD-ROM『舞踏花伝』を出版し、国内外で舞踏の普及や公演活動を続けていたが、昨年10月に急逝した。和栗と親交のあった舞踏家、和栗から舞踏を学んだダンサーたちによるパフォーマンスと、舞台衣装や写真の展示、生前最後の公演記録映像によって、彼の足跡を振り返る催しが開かれる。和栗の功績からその人柄と舞踏を偲び、また彼らが舞踏という新たな様式を創造し、格闘続けた熱い時代を知る機会になるだろう。(稲田奈緒美)


◆《REJOICE》第1回公演

2018年4月27日(きゅりあん)

◇遠藤康行の『--Les Mots de Silence—』、中村恩恵の『Black Tulip』などの創作の上演が予定されている。注目株の最新動向は見ておきたい。(山野)


◆CHAiroiPLIN+三鷹市芸術文化センターpresents『ERROR』 

2018年4月21〜30日(三鷹市芸術文化センター・星のホール)

◇若手コンテンポラリーダンスの振付家・演出家・ダンサーとして快進撃を続けるスズキ拓朗と、彼が率いるダンスカンパニーCHAiroiPLIN(チャイロイプリン)。これまで「踊る戯曲」「踊る小説」などと称して、様々なストーリーをダンス、セリフ、歌、生演奏などを軽妙ときに濃密に用いて描き、観客を驚かせ、大いに楽しませてきた。今回「踊る小説4」として太宰治の『人間失格』『失敗園』を取り上げるという。タイトルの「ERROR」がほのめかすように、個性豊かなメンバーたちが物語をそのまま表現するわけはない。いったい何に変身して物語を踊り、歌い、演じ、新たな世界を作りあげるのか、楽しみに待つとしよう。(稲田)


◆国立劇場4月舞踊・邦楽公演《明日をになう新進の舞踊・邦楽鑑賞会》 

2018年4月21日(国立劇場・小劇場)

◇みずみずしい若葉の季節に相応しい新進の舞踊家、邦楽家による公演。舞踊の演目は、花柳基はるなの『外記猿』と若柳吉優亮の『傀儡師』。『外記猿』は基はるなの師・花柳基の大切な演目で、基が名手二代目花柳壽楽から教えを受けたものを、基はるなに継承。若柳吉優亮は国立劇場主催公演には、今まで兄との共演が主だったが、今回は一人立で様々な人物を踊り分ける『傀儡師』に挑戦。文字通り「明日をになう」若手がそれぞれ憧れの曲に挑戦する意欲的な公演だ。(阿部さとみ)


◆《上野の森バレエホリデイ2018》Noism1特別公演『Mirroring Memories−それは尊き光のごとく』

2018年4月28〜30日(東京文化会館・小ホール)

◇日本舞台芸術振興会が、昨年初開催したバレエのフェスティバル、上野の森バレエホリデイを今年も行う。昨年の公演や無料イベントは子供向けのものがほとんどだったが、今年は大人のバレエファン、ダンスファンが楽しめる企画が増えた。なかでも注目は、金森穣がこのフェスティバルのために創作する新作『Mirroring Memories』。彼がこれまでに創作した代表作10作品と新たな小品によるオムニバスとのこと。Noismを長年追ってきたファンにとっては懐かしい作品群を楽しめる、嬉しいアソートギフトになることだろう。(折田 彩)


◆チャイコフスキー記念東京バレエ団『真夏の夜の夢』『セレナーデ』

2018年4月28、30日(東京文化会館・大ホール)

◇20世紀の巨匠、アシュトンとバランシン作品の二本立て。東京バレエ団は『真夏の夜の夢』を2005年と2007年に上演しているが、今回は約10年ぶりの再演となる。戯曲さながら、まるで賑やかなセリフが聞こえてくるような名作だ。『セレナーデ』はバレエ団として初演。シェイクスピア作品とは対照的に、ソリストとアンサンブルの幻想的で詩情豊かな舞台が見られるだろう。また、本公演に先立ち、12時からは《上野の森バレエホリデイ2018》の一環として『真夏の夜の夢』が上演される。4歳以上から入場できて、子供は半額。オーケストラ付きの本格的な公演に、ぜひ一家でお出かけを!(隅田有)


◆新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』 

2018年4月30、5月1、3〜6日(新国立劇場・オペラパレス)

◇今年前半、東京は『白鳥の湖』の公演ラッシュだ。各バレエ団が工夫を凝らし独自のカラーを出しているが、新国立劇場は比較的オーソドックスな演出。ゆえに出演者たちの技量をじっくりと堪能できる愉しみがある。実力派と若手ホープの4キャストで、誰で見るか悩むところ。(隅田)




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