June 05, 2017

谷桃子バレエ団《コンテンポラリーダンス・トリプルビル》制作発表&公開リハーサル

DSC_0010DSC_0006DSC_0001 谷桃子バレエ団の《コンテンポラリーダンス・トリプルビル》の制作発表と作品の公開リハーサルが行われた。バレエ団代表の赤城圭の短い挨拶があり、ただちに3作品のショーイングとなった。最初の島地保武作品『セクエンツァ』は、イタリアのルチアーノ・ベリオの音楽を使った激しい動きを多用した抽象的なダンス。佐藤麻利香、吉田邑那ら、島地の選んだダンサーたちが、彼の創る動きに体当たりした。バレエ的な動きも多く使われていて、バレエ団になじみやすいコンテンポラリー作品になりそうだ。それに対して柳本雅寛作品『Nontanz』は、松本じろの音楽を使ったコンテンポラリーの動き一色のダンス。これに三木雄馬、安村圭太、牧村直紀ら男性陣と女性の若手が懸命に取り組んだ。そして最後の広崎うらん作品『peches ペシュ』(注:pの後の[e]はaccent circonflexeが付いています)には、バレエ団代表の赤城圭をはじめ、尾本安代、睇尚子、伊藤範子、斎藤拓らの幹部を筆頭に、トップのダンサーたちはもちろん、中堅、若手までが幅広く出演した。ドラマの断片が次々と現れ、ダンスの渦の中で浮き沈みした。どの作品もまだ創作の途中にあり、細部のつめはこれから。ダンサーたちの熱心な取り組みがこのリハーサルではすでに形となって現れていたので、7月2日の本番にはこれまでの谷桃子バレエ団にない何かが出現しそうな成り行きだ。

 制作発表会見となり、振付者の3人の他に、芸術監督の睇尚子をはじめ、島地作品の創作アシスタントの酒井はな、柳本作品の音楽担当の松本じろ、谷桃子バレエ団幹部ら関係者がずらりと並んだ。まず芸術監督の睇瑤ら、これまで古典中心の公演を行ってきた谷桃子バレエ団がどうしてこのようなコンテンポラリーの公演を意図するに至ったかの説明があった。新しいことに挑戦して、特に若いダンサーたちの参加意欲をかきたてることを考えたようだ。意外に新しいことのお好きだった谷桃子先生のご意向にもかなうものではないかと、睇瑤聾譴辰討い拭

 三人の振付者の選定は、酒井はなとの古くからのお付き合いのつながりで島地保武、谷桃子バレエ団出身の黒田育世を通じて親しくなった柳本雅寛、制作担当のアンクリエイティブの紹介で広崎うらんということになったようだ。振付者は三人三様にバレエとの関わりを楽しんでおり、どんな結果が出るのか期待が持てる。芝居の舞踊場面を担当することの多い広崎とは、演技者として独特の味わいを持っていた谷桃子につながる何かが出て来そうな気配もある。

 この公演は、葛飾区のかめありリリオホールで行われる。葛飾区文化施設指定管理者との共催、葛飾区と葛飾区教育委員会の後援だ。寅さんの故郷の柴又に近いところで、谷桃子バレエ団への関心の度合いが高まることも考えられそう。評判が良ければコンテンポラリー作品公演のシリーズ化もあるかもしれないとのことだった。この5月に新たに芸術監督に就任した睇尚子の、かじ取りに注目しよう。(山野博大 2017/5/30 13:30 等々力・高田アートスペース)DSC_0004DSC_0014



inatan77 at 03:37レポート 
記事検索