August 04, 2011

東京小牧バレエ団 小牧正英生誕100年記念公演 I

上海バレエ・リュスで活躍し、日本のバレエ史の礎を築いた一人である小牧正英の記念公演。小牧に縁のある二作が上演され、会場を大勢の観客が埋めた。一作目の『ペトルウシュカ』はこちらも初演から100年。主演の佐々木大は足先に力がありジャンプの高さは申し分ない。魂を持ってしまった人形の哀しみが、動きに滲み出るといった風ではなく、佐々木の身体が利くことを再確認する舞台となった。人形振りを除けばおきゃんな村娘のようなバレリーナに藤瀬梨菜。ムーア人にボストン・バレエのロドリゴ・アルマラレス。菊池宗の見世物師には何故か髭がない。後半の『シェヘラザード』は初演から101年。頭と終わりに語り手である老人の台詞が入る。モンゴル出身のアルタンフヤグ・ドゥガラーが金の奴隷役で客演。肩が大きく力に頼った踊りで、ゾベイダ(周東早苗)を華奢に見せた。二作とも大道具と衣装が色の洪水だった。(隅田有 2011/07/30 新国立劇場オペラ劇場)


outofnice at 09:03短評 
記事検索