July 23, 2010

東京シティ・バレエ団『白鳥の湖』

石田種生による演出・振付は、第1幕の登場人物に血と知性を与えて物語を下支えし、第2幕、第4幕のコールドを日本的な非対称のフォーメーションで動かして、美しい空間を創りあげた。全体的にコールドのレベルが高くなり、バレエ団としての充実を感じる。一方、主役を踊った橘るみ独特のアクセントは、オディールならば効果的に働くこともあるが、オデットでは活きない。強いアクセントをつけるたびに、オデットから素に戻り、物語の流れが途絶えたのは残念。(稲田奈緒美 2010/7/18 15:00 ティアラこうとう大ホール)



inatan77 at 14:52短評 
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