January 25, 2018

<名倉加代子>
2017年12月1日、名倉ジャズダンススタジオ公演《Spark×Spark vol.7〜好きなこと やること 生きること〜》(草月ホール)で、自作の『The Show Must Go On!』を踊る

<川口隆夫>
2017年12月2日、川口隆夫ソロダンスパフォーマンス公演(彩の国さいたま芸術劇場・小ホール)で、自作の『大野一雄について』を踊る

<坂東玉三郎>
2017年12月2〜26日、十二月大歌舞伎公演(歌舞伎座)で、夢枕獏作『楊貴妃』を舞う

<勅使川原三郎、佐東利穂子>
2017年12月5日、KARAS公演(東京・両国シアターΧ)で、勅使川原構成・振付『イリュミナシオン―ランボーの瞬き―』を踊る

<岡崎隼也、渡辺理恵、宮川新大、秋元康臣>
2017年12月16日、モーリス・ベジャール没後10年記念シリーズ3チャイコフスキー記念東京バレエ団公演(東京文化会館・大ホール)で、ベジャール振付『くるみ割り人形』を踊る

<米沢唯、井澤駿>
2017年12月16日、新国立劇場バレエ団公演(新国立劇場・オペラパレス)で、フレデリック・アシュトン振付『シンデレラ』を踊る

<小林美奈、栗山廉>
2017年12月21日、赤坂Sacasバージョン10周年記念熊川哲也KバレエカンパニーWinter 2017公演(TBS赤坂ACTシアター)で、熊川演出・再振付『くるみ割り人形』を踊る

<KENTARO!! >
2017年12月21日、東京ELECTROCK STAIRS Vol.16公演(シアタートラム)で、自作の『Post Post Memories』を踊る

<伊藤キム>
2017年12月22日、《アンサンブル室町in歌舞伎町!―祝10周年―》公演(新宿FACE)で、自作を踊る

<馬場ひかり、倉知可英、米沢麻佑子>
2017年12月26日、佐藤典子舞踊生活70周年プレイベント《アクトの丘にショパンを舞う》(アクトシティ浜松・大ホール)で、自作のソロを踊る

《THE DANCE TIMES》選出ダンサー月間ベストテンは、仲間の評論家をはじめとする多くの舞踊界の人たちとの劇場のロビーでの噂話などに含まれた本音のところを参考にして、ダンス・タイムズ編集部で協議し、最終的に決めます。
 ひとつの公演からはベストの1件だけ、月間でひとりのダンサーをダブって選ぶことはしないというルールでやっています。


ayaorita at 19:04

January 02, 2018

ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演をご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、1220日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

 

【ダンス・タイムズがお勧めする 2018年1月公演】


◆2018年新春公演 小松原庸子スペイン舞踊団『大地と炎 Tierra y Fuego』

2018年1月5日(国立劇場・小劇場)

◇日本のスペイン舞踊の第一人者として、半世紀以上舞台に立ち続ける小松原庸子。舞台への熱意と創作意欲は、まったく衰えることなく続いている。今回の舞台は、2002年に初演された神話的な世界を壮大に描く『大地と炎』の再演だが、なんと麿赤児が主宰する大駱駝艦の舞踏手たちと初めて共演するという。小松原の描く洗練された熱いスペイン舞踊と、異形の舞踏手たちがいかに融合し、化学反応を起こしながら新たな舞台を作りあげるか楽しみだ(稲田奈緒美)


◆KARAS《アップデイト・ダンスNo.50》『ピグマリオン‐人形愛』

2018年1月5〜11日(カラス・アパラタス)

◇2017年は、フランス芸術文化勲章受章やパリオペラ座バレエ団への新作の振付、オペラ『魔笛』の総合演出、ニューヨークのリンカーンセンターでの公演等々、世界を股にかけて躍進を遂げた一年だったが、勅使川原自身が常に言っているように、拠点はやはり荻窪にある自身のスタジオ「アパラタス」だ。年はじめのダンスもやはりここから。『ピグマリオン‐人形愛』はバーナード・ショーの戯曲(『マイ・フェア・レディ』の原作)やギリシャ神話に基づくものでなく、「人形愛」「両性具有」「自動筆記」等をテーマとした彼ら独自のものになるという。正月早々こうしたテーマを取り上げるとは実に彼ららしく、捻じれた美しい世界が繰り広げられることだろう。この公演が終わるとヨーロッパで活動し、5月まで日本での公演はないというから、その意味でも是非観ておきたい。(吉田 香)


◆Co.山田うん 2018 3都市ツアー『モナカ』

2018年1月5〜8、21、26日(スパイラルホール、福岡市立東市民センターなみきホール、ロームシアター京都・サウスホール)

◇東京一極集中、ソロやデュオなどの少人数中心、新作中心の傾向が強い日本のコンテンポラリー・ダンス界において、山田うんは稀有な存在である。カンパニー制とレパートリー制を採用して、常時10名を超える若手ダンサーを育成しながら、作品を再演してブラッシュアップしている。発表の場も首都圏にとどまらず、全国や海外でのツアー公演、全国の公共ホールでのワークショップ、海外のアーティストとの共同制作など、意識的に外へ、外へと活動を開いている。そんなCo.山田うんが新年早々、エンジン全開でツアー公演を行う。初演時は、聴衆の感覚をざわつかせるようなヲノサトルの音楽と有機的に展開していく振付、そして抜群に動けるダンサー達の群舞の迫力に圧倒された。新年の観劇初めにふさわしい舞台となるだろう。(折田彩)


◆『PLUTO プルートゥ』

2018年1月6〜28日(Bunkamuraシアターコクーン)

◇シディ・ラルビ・シェルカウイ演出・振付、森山未來主演の『PLUTO』が3年ぶりに再演される。しかしただの再演ではない。モダンダンスを長年続け、ダンサーとしても活動する土屋太鳳がメインキャストに入り、シェルカウイのカンパニー「EASTMAN」のメンバーで彼の舞踊言語を良く知る湯浅永麻も加わる。大植真太郎、上月一臣ら継続して参加するシェルカウイ組のダンサー達と共に、彼らがどんな風に言葉と動きで作品世界を紡ぎ上げるのか、期待が高まる。(折田)


◆新国立劇場《開場20周年記念特別公演 ニューイヤー・バレエ》

2018年1月6、7日(新国立劇場オペラパレス)

◇一昨年から始まった年始めのガラ公演。バランシン振付の『シンフォニー・イン・C』が楽しみだ。磨きのかかったテクニックと、スタイリッシュな軽快さで、振付の面白みを引き出し、昨年の『ヴァレンタイン・バレエ』で披露した『テーマとヴァリエーション』と同様に、今回も素晴らしい舞台になるだろう。ロマンティック・バレエの代表作『パ・ド・カトル』は、本島美和、寺田亜沙子、木村優里、細田千晶が出演。タリオーニ、グリジ、チェリート、グラーンのそれぞれのパートを誰が踊るのか楽しみだ。他に『チャイコフスキーのパ・ド・ドゥ』(米沢唯、奥村康祐)と、『グラン・パ・クラシック』(小野絢子、福岡雄大)が予定されている。全幕作品からの抜粋はなく、全てガラ公演でしか見られない演目を揃えてくるところがニクイ。(隅田有)

◆ピアジェpresents《ル・グラン・ガラ2018》

2018年1月11〜13日(東急シアターオーブ)

◇パリ・オペラ座バレエ団のスターダンサーによる共演は、いずれもジョルジオ・マンチーニの全幕日本初演『トリスタンとイゾルデ』(ドロテ・ジルベール&マチュー・ガニオ)、世界初演『ヴェーゼンドンク歌曲集』(ジェルマン・ルーヴェ&ユーゴ・マルシャン&オニール八菜)と、意欲的なプログラムが並ぶ。衣裳や映像にも世界的なクリエイターを起用するなど、一年の始まりにふさわしい華やかな公演になること間違いなし!だ。(宮本珠希)


◆谷桃子バレエ団 新春公演『白鳥の湖』(全幕)

2018年1月13、14日(東京文化会館・大ホール)

◇谷桃子バレエ団が『白鳥の湖』の全幕に本格的に取り組むのは、2012年4月の新国立劇場での創立60周年記念公演以来のことであり、6年ぶり。2017年5月に芸術監督に就任した高部尚子が最初に取り組む古典の舞台だ。2015年4月26日に94歳で亡くなった谷桃子の名演技が今でも話題になる『白鳥の湖』だが、これが谷桃子のいない谷桃子バレエ団による最初の『白鳥の湖』全幕上演ということになる。高部尚子は谷桃子バレエ団で『白鳥の湖』の全幕を数多く踊ってきたが、最後に踊ったのは2002年1月のことで、その時の相手役は熊川哲也だった。経験豊富な高部が、すっかり若返った竹内菜那子、馳麻弥、植田綾乃、山口緋奈子の主役陣をどう使いこなすかに注目しよう。(山野博大)


◆ジェローム・ベル『GALA-ガラ』

2018年1月20、21日(彩の国さいたま芸術劇場・大ホール)

◇「ダンスではない」との批判を常に浴びながら実験的な作品を発表し続けるフランスの振付家・ジェローム・ベルが、6年ぶりに埼玉にやってくる。前作の『ショー・マスト・ゴー・オン』同様、世界中(すでに50都市以上で上演されている)その土地土地で選ばれた人々が出演する。年齢も性別も職業も様々で、舞台はまさに社会の縮図。いわゆる“ダンサー”という概念を覆す風貌や動きを前に「ダンスとは何か」を考えることになるだろう。しかし、ベル特有のユーモアが畳みかけてくるから、そんな問いかけも堅苦しいものじゃない。リラックスして楽しもう。(吉田)


◆在研会《DANCE FLAME》

2018年1月24、25日(東京・両国シアターΧ)

◇文化庁が若手芸術家の海外での研修にお金を出すようになったのは、1967年からであり、すでに半世紀が経つ。舞踊会でも、主だった者のほとんどが在外研修員の経験者だ。その中で現代舞踊系の人たちが集まって行う公演が《在研会 DANCE FLAME》だ。今回は、石原完二、中西優子、仲野恵子、能美健志、松山善弘、山元美代子、渡辺福代、折田克子、高瀬多佳子というベテランたちが、その後の研鑽の成果を披露する。(山野)


◆東京ゲゲゲイ《東京ゲゲゲイ歌劇団 キテレツメンタルワールドvol.2》

2018年1月17‐21日(東京・よみうり大手町ホール)

◇マイキーこと牧宗孝率いる東京ゲゲゲイは、近年舞台やテレビなどで注目を集めるダンスチーム。ストリートダンサー、パフォーマー、振付師、演出家、音楽家として活躍するマイキーのポップでシュールで、グロテスクで可愛い独特の世界と個性的なダンサーたちは、一度見たら忘れられない。ダンスと音楽と芝居が混然として、何がどうなることやらわからない。だからこそ、こわごわ、ワクワクしつつ覗いてみたいの公演だ(稲田)




outofnice at 11:36公演情報

December 25, 2017

<米沢唯>

2017年11月3日、新国立劇場バレエ団公演(新国立劇場・オペラパレス)で、ウエイン・イーグリング振付『くるみ割り人形』をワディム・ムンタギロフと踊る


<西川箕乃助>

2017年11月3日、第15回西川箕乃助の会(紀尾井小ホール)で、花柳茂香振付『ちょんがれ一休』を踊る


<鈴木ユキオ、笠井瑞丈>

2017年11月5日、東京発ダンスブリッジ・インターナショナル2017振付家プロジェクト 近藤良平(神楽坂セッションハウス)で、自作の『YouがMe』を踊る


<中村恩恵、首藤康之、山本隆之>

2017年11月11日、日本バレエ協会《平成29年度 Ballet クレアシオン》(メルパルクホール東京)で、中村振付『7つの短編』を踊る


<佐東利穂子>

2017年11月18日、アップデイトダンスNo.49公演(カラス・アパラタス)で、勅使川原三郎演出『顔』を踊る


<上野水香、柄本弾>

2017年11月22日、モーリス・ベジャール・バレエ団 東京バレエ団 特別合同ガラ《ベジャール・セレブレーション》(東京文化会館・大ホール)で、ベジャール振付『我々のファウスト』よりパ・ド・ドゥを踊る


<酒井はな>

2017年11月23日、2017テアトル・ド・バレエカンパニー公演(愛知県芸術劇場・大ホール)で、深川秀夫振付『ソワレ・ドゥ・バレエ』を踊る


<井上八千代>

2017年11月23日、国立劇場11月舞踊公演《舞の会‐京阪の座敷舞−》(国立劇場・小劇場)で、地唄『蓬生』を舞う


<那須野圭右、大貫真幹、大橋真理>

2017年11月25日、モーリス・ベジャール・バレエ団2017年日本公演Bプロ(東京文化会館・大ホール)で、ジル・ロマン振付『兄弟』を、ガブリエル・アレナス・ルイスらと踊る


<蟬丸、岩下徹、竹内晶、市原昭仁、松岡大、石井則仁、百木俊介>

2017年11月26日、山海塾公演《舞踏の今 その1》(新国立劇場・中劇場)で、天児牛大演出・振付・デザイン『海の賑わい 陸の静寂−めぐり』を踊る


《THE DANCE TIMES》選出ダンサー月間ベストテンは、仲間の評論家をはじめとする多くの舞踊界の人たちとの劇場のロビーでの噂話などに含まれた本音のところを参考にして、ダンス・タイムズ編集部で協議し、最終的に決めます。

 ひとつの公演からはベストの1件だけ、月間でひとりのダンサーをダブって選ぶことはしないというルールでやっています。




ayaorita at 18:26

December 01, 2017

ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演をご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、1120日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

 

【ダンス・タイムズがお勧めする 2017年12月公演】


◆ベートーヴェン交響曲第5番『運命』全楽章を踊る

2017年12月1〜3日(森下スタジオ)

◇いまやコンテンポラリーダンス界を背負って立つ存在となった森下真樹によるソロ公演。テーマは、ベートーヴェンのあの『運命』だ。振り付けるのは、楽章ごとに、笠井叡、森山未來、そして、Perfumeや恋ダンス、五輪関連等々、幅広く振付と演出を手掛けるMIKIKO、写真家で探検家の石川直樹というなんとも面白い顔ぶれだ。森下の身体を通して、それぞれがどのような“運命”を描くのだろうか。(吉田 香)


◆岩渕貞太ソロ・ダンス2017『missing link』

2017年12月1日〜5日(こまばアゴラ劇場)

◇2000年代初頭、コンテンポラリーダンサーとして踊り始めて間もない岩渕貞太は、ニブロールや山田うんらの作品に登場して軽やかなイメージを残した。ところがその後、故室伏鴻のカンパニーメンバーとして活動を始めると、一転して深く硬質な身体で佇み、あるいは怪しげな刃物のように踊る身体へと変わっていく。近年では振り付けることも通して、ダンスと身体に向き合う姿が独特の吸引力を発している。その彼が生物進化の失われた環である「missing link」という、ある不在をソロとして現前させる作品に挑む。今の彼がどのような姿で立ち現れるのか、しっかり見届けたい(稲田奈緒美)


◆井上バレエ団12月公演ピーター・ファーマー美術による『くるみ割り人形』

2017年12月9、10日(文京シビックホール・大ホール)

◇12月は各地で『くるみ割り人形』が上演され、様々な演出がファンを楽しませる。井上バレエ団は子供のクララが全幕を通して出演し、王子様は一幕で雪の精、二幕で金平糖の精をパートナーにパ・ド・ドゥを披露する。源小織と宮嵜万央里がダブルキャストで金平糖の精を踊り、浅田良和と江本拓が、昨年に引き続き王子役でゲスト出演。さらにねずみの王様の大倉現生も見逃せない。着ぐるみ姿は一見コミカルだが、年々役に深みが増して、格好よさはもはや他の追従を許さない。大倉のねずみの王様は、クララを脅かすというよりも、ダークサイドに誘うのが特色だ。真っ白の衣装のくるみ割り人形と舞台中央に並び立つと、善と悪の対決が強調されて盛り上がる。こっそりねずみ軍を応援してしまうのは筆者だけではないはず?!(隅田有)


◆伝統と創造シリーズvol.9『老松』

2017年12月10〜12日(セルリアンタワー能楽堂)

◇セルリアンタワー能楽堂主宰の《伝統と創造シリーズ》の9回目に、コンテンポラリー・ダンスの黒田育世が登場して、常連の酒井はな、津村禮次郎と共に世阿弥の夢幻能『老松』に挑戦する。バレリーナの酒井も度を履き能舞台で舞うそうだ。どんなことになるのか、見ておきたい。(山野博大)


◆映画『新世紀、パリ・オペラ座』

2017年12月9日(土)Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

パリ・オペラ座のドキュメンタリー映画はこれまでにも製作され、舞台裏のバレエダンサーの姿などを垣間見せてくれた。しかしこの映画では、舞台裏のダンサーやオペラ歌手よりむしろ、オペラ座という組織が巨大な生き物のように描かれている。日頃のレッスン風景や作品リハーサルだけでなく、就任間もない総裁ステファン・リスナーら運営側から舞台の技術スタッフ、掃除係までが悩みながら、衝突しながら、それでも幕を開けて観客からの喝采を得るために一丸となって進んでいく様子は、ときに滑稽であり、スリリングだ。バレエファンにとってのクライマックスは、バレエ団芸術監督がバンジャマン・ミルピエからオレリー・デュポンへと変わるところだろうか。映画監督ジャン=ステファヌ・ブロンが2015年から約1年半をかけて撮影した、パリ・オペラ座という素敵な生き物を堪能してほしい(稲田奈緒美)


◆新国立劇場開場20周年記念 新国立劇場バレエ団『シンデレラ』

2017年12月16〜24日(新国立劇場・オペラパレス)

◇新国立劇場の十八番と言ってもよいだろう。開場2年目の1999年から本作を上演し、2006年からは偶数年の年末の定番のレパートリーだった。しかし今年は奇数年恒例の『くるみ割り人形』を10から11月にかけて一足早く上演。二年連続で『シンデレラ』が観られるのは嬉しい。運命を見方につけて自分で幸せを掴みに行くアシュトン版のシンデレラは、バレエの主人公の中でも独特な存在だ。舞踏会の出席を助ける仙女とシンデレラの関係が興味深く、登場のシーンで二人は鏡合わせのように踊る。プロコフィエフの物語性の高い音楽と見事にマッチし、様々な深読みができる演出が、観れば観るほど面白い。今年は5人のシンデレラと王子様が登場。どのキャストで観るかも悩むところ。(隅田)


◆チャイコフスキー記念東京バレエ団・ベジャールの『くるみ割り人形』」

2017年12月16、17日(東京文化会館・大ホール)

◇ベジャール版『くるみ割り人形』の主人公ピムは、少年時代のベジャールの分身だ。7歳のピム(16日・岡崎準也、17日・高橋慈生)が、母親にクリスマス・プレゼントを貰うところからバレエは始まる。そのヴィーナスの像が舞台の上で巨大化し、ピムはそれによじ登って唇にキスをする。像が半回転して、その背中の聖母像の中から彼の母親(16日・渡辺理恵、17日・崔美実)が現れる。1999年の取りのでの初演時にはなかった、日本版特別のマジック・キューピーのキャラクターを今回も飯田宗孝が楽しげに演じて、舞台の空気を和ませることだろう。ベジャール没後10年目に観る『くるみ割り人形』はこれだ。(山野)


◆熊川哲也Kバレエカンパニー『くるみ割り人形』赤坂Sacasバージョン10周年記念 

2017年12月21〜24、26日(赤坂ACTシアター、とうほう・みんなの文化センター)

◇熊川哲也がてがけた『くるみ割り人形』は、E.T.Aホフマンによる原作のエッセンスを散りばめ、ドラマティックに昇華させた決定版。人形の国とネズミの対立、クララのめくるめく旅路とそこに見られる内面的な成長など、重層的な構成が大きな魅力である。また、他の版に比べ、ドロッセルマイヤーの踊りの見せ場が多いのも特徴だ。ヨランダ・ソナベントによる息を呑むほどの美しい舞台美術・衣裳も必見!今回をもって赤坂Sacasでの上演は最後となるが、丹念に紡がれたファンタジーの世界を臨場感溢れる空間で堪能したい。(宮本珠希)


◆泉樹会・華継会 藤間清継リサイタル《大和の風景》

2017年12月24日日(国立劇場・小劇場)

「大和の風景」と冠した三本立てのうち、清継は清元『大和風月』、長唄『二人静』を上演。とりわけフラメンコと日本舞踊のコラボレーションの『二人静』に期待が寄せられる(振付・佐藤浩希、藤間清継)。『道成寺』など和物を題材にした作でも高い評価を得ている鍵田真由美。日本舞踊の世界では若手の範疇に入るが、確かな技術力を持ち、新派風の女形を得意とする清継。静御前の世界を昭和初期に移し、静御前の霊(鍵田)と年季明けの遊女(清継)が出会う。二人の女の交錯と舞踊の融合が楽しみなクリスマス・イブである。(阿部さとみ)


◆創立150周年記念ウクライナ国立歌劇場来日公演フェスティバル キエフ・バレエ公演/

《オール・オブ・クラシックプレミアムコンサート〜オペラ&オーケストラ&バレエ》

2017年12月24、26、27、28、1月3〜8日(東京国際フォーラム・ホールA、東京文化会館・大ホール、アクトシティ浜松・大ホール、千葉県文化会館・大ホール、Bunkamuraオーチャードホール)

◇年末年始にかけて、ウクライナ国立歌劇場がバレエ団、指揮者、歌手、オーケストラ、合唱団すべてを引き連れた豪華な引っ越し公演を行う。オペラ、バレエ、オーケストラそれぞれの公演が催されるが、一番の注目は全部門が一堂に会する12月27日のガラ公演だろう。オーケストラとオペラ・アリアの名曲集、そしてアロンソ版『カルメン』が披露される。アロンソ版をオーケストラ演奏で見られる滅多に無いチャンスであり、かつフィリピエワがカルメンを演じるという豪華さだ。キエフ・バレエ公演では、12月26日の《150周年バレエ・ガラ》に注目したい。バレエ団のソ連時代の代表作である『森の詩』(第3幕のみ)が40年ぶりに日本で上演される。バレエ団の過去と現在を感じられる貴重な一夜になるだろう。(折田彩)



outofnice at 10:43公演情報

November 29, 2017

<下村由理恵・今井智也・佐々木大>
2017年10月1日、篠原聖一バレエ・リサイタル 第10回 DANCE for Life 2017公演(メルパルクホール東京)で、篠原聖一演出・振付『ロミオとジュリエット』全2幕を踊る

<麿赤兒>
2017年10月5日、大駱駝艦・天賦典式創立45周年公演(世田谷パブリックシアター)で、自作の『超人』を踊る

<中村祥子・山本雅也・矢内千夏>
2017年10月6日、熊川哲也Kバレエカンパニー Autumn Tour 2017公演(Bunkamuraオーチャードホール)で、熊川哲也演出・振付『クレオパトラ』を踊る

<川口ゆり子・逸見智彦>
2017年10月7日、バレエシャンブルウエスト第80回定期公演(オリンパスホール八王子)で、今村博明・川口ゆり子演出振付『タチヤーナ』を踊る

<中川郁・菊地研>
2017年10月8日、牧阿佐美バレヱ団 バレエ・エデュケーション・シリーズ in Bunkyo公演(文京シビックホール・大ホール)で、テリー・ウェストモーランド演出・振付『眠れる森の美女』を踊る

<平原慎太郎>
2017年10月13日、TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2016受賞者公演 平原慎太郎 OrganWorks『聖獣〜live with a Sun〜』(シアタートラム)で、自作を踊る

<法村珠里・法村圭緒>
2017年10月15日、法村友井バレエ団創立80周年公演(フェスティバルホール)で、篠原聖一振付『赤き死の舞踏』を踊る

<山名たみえ>
2017年10月17日、ダンスカンパニーDeux 山名たみえダンスフレグランス2017公演(新国立劇場・小劇場)で、自作の『Les Paysages−風景‐』を踊る

<井手茂太>
2017年10月20日、芸劇dance イデビアン・クルー公演(東京芸術劇場・シアターイースト)で、自作の『肩書ジャンクション』を踊る

<旭七彦、藤間秀嘉、花柳園喜輔>
2017年10月22日、旭七彦乃會(国立劇場・小劇場)で、戯作風創作『地獄極楽岐れ道』を踊る

《THEDANCE TIMES》選出ダンサー月間ベストテンは、仲間の評論家をはじめとする多くの舞踊界の人たちとの劇場のロビーでの噂話などに含まれた本音のところを参考にして、ダンス・タイムズ編集部で協議し、最終的に決めます。
 ひとつの公演からはベストの1件だけ、月間でひとりのダンサーをダブって選ぶことはしないというルールでやっています。



ayaorita at 15:13
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