May 07, 2018

バランシンの『セレナーデ』を東京バレエ団が初演した。女性三人のソリストは川島麻実子、上野水香、中川美雪。川島はバランシンの「後乗り」の音取りの面白みを見事に表した。連続のピルエットは着地のタイミングをギリギリまで引き伸ばして余韻を作り、ジャンプは空中での重心の移動をしっかりと見せる。パとパの繋ぎの絶妙な”ゆらぎ”によって、”エレジー”が立ち上がった。感情を込めずスタイリッシュに仕上げる『セレナーデ』も一つの正解と言えるだろう。しかし、ムーヴメントを介して情感をたっぷりと表現した東京バレエ団の解釈は、本作の核心をついているのではないだろうか。バランシンの振付作品の中でも日本で上演される機会が多く、国内の複数のカンパニーがレパートリーに持っている。そんな中、東京バレエ団のバージョンとしての特色がしっかりと現れた、完成度の高い舞台だった。続きを読む

outofnice at 08:30舞台評

May 01, 2018

ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演をご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、420日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

 

【ダンス・タイムズがお勧めする 2018年5月公演】


◆SPAC:ふじのくに・せかい演劇祭『シミュレイクラム/私の幻影』

5月3、4日(静岡芸術劇場)

◇SPAC制作のアラン・ルシアン・オイエン振付『シミュレイクラム/私の幻影』は、フラメンコの小島章司と、藤間勘三郎から日本舞踊を習ったアルゼンチン生まれのコンテンポラリー・ダンサー、ダニエル・プロイエットの共演だ。異文化の衝突するところにたち顕れてくる新鮮な楽しみを期待する。小島がフラメンコを勉強するために初めてスペインへ向かった頃の情景も見られるということだ。(山野博大)


◆勅使川原三郎ダンス公演『調べ‐笙とダンスによる‐』

2018年5月3〜6日(東京両国・シアターΧ)

◇宮田まゆみの笙の独奏に乗せて勅使川原三郎と佐東利穂子が踊るという、なんとも贅沢な公演が実現した。勅使川原は様々な分野の音楽家とコラボレーションしており、2016年には伶楽舎の演奏会で武満徹作曲『秋庭歌一具』を舞っている。10人以上の楽師が奏でる立体的な調べがホールいっぱいに広がり、勅使川原・佐東の舞は音楽を鮮やかに視覚化してみせた。今回の公演では、伶楽舎メンバーでもある現代雅楽のトップランナー宮田の演奏と、勅使川原、佐東の舞が小劇場の空間を満たす。極上の調べをじっくりと味わってほしい。(折田 彩)


◆静岡ストリートシアターフェス《ストレンジシード》

2018年5月3〜6日(駿府城公園、静岡市役所・葵区役所など静岡市内)

◇ふじのくに⇄せかい演劇祭のフリンジ企画としてスタートしたストレンジシードが、今年もゴールデンウィークに開催される。演劇、ダンス、大道芸など様々なジャンルのアーティストが繰り広げるパフォーマンスを、お酒や食べ物を片手に見ることができる。康本雅子+テニスコーツ、きたまり×Aokidなど、果たしてどんなパフォーマンスになるかワクワクする組み合わせだ。演劇祭とあわせて、世界と日本のパフォーミングアーツをお腹いっぱい楽しもう。(折田)


◆ウィーン国立バレエ団2018《ヌレエフ・ガラ》『海賊』

2018年5月9、10、12、13日(Bunkamuraオーチャードホール)

◇芸術監督であるマニュエル・ルグリが全幕作品として初めて振り付けた『海賊』の日本初演、ウィーンと結びつきが強く、ルグリを見出した伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフへのオマージュ《ヌレエフ・ガラ》と豪華なプログラムだ。ルグリ版『海賊』はアリが登場しないなど、オリジナリティに溢れている。グルナーラを橋本清香、ビルバントを木本全優と、日本人ダンサーも大活躍。そして、ルグリのラブコールを受けてコンラッドを客演するマリインスキー・バレエ団プリンシパルのキミン・キムも楽しみだ。《ヌレエフ・ガラ》は、バランシン、マクミラン、ノイマイヤーといった巨匠から、同バレエ団の現役ダンサーの作品まで、多岐にわたる演目が魅力。そしてもちろん、ヌレエフが振付けた作品の抜粋を集めたプログラム「ヌレエフ・セレブレーション」も披露される。ノイマイヤーの『シルヴィア』とプティの『ランデヴー』はルグリ自身が踊るという。あらゆる意味で見逃せない公演だ。(吉田 香)


◆英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『眠れる森の美女』『リーズの結婚』

2018年5月11、13、15、18〜20、25〜27日(兵庫県立芸術文化センター・大ホール、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、日本特殊陶業市民会館 フォレストホール、東京文化会館・大ホール)

◇2015年以来、3年ぶりの来日となる同団が、今回『眠れる森の美女』『リーズの結婚』という珠玉のレパートリーを上演する。『眠れる森の美女』は、リラの精がマイム役として据えられ、第2幕では「目覚めのパ・ド・ドゥ」も挿入されるなど、ピーター・ライト版ならではの演出が見どころ。ゴールドを基調とした重厚な舞台装置や壮麗な衣裳にも目を奪われる。『リーズの結婚』は、ユーモラスな中に技巧的な要素も盛り込まれた巨匠フレデリック・アシュトンの代表作。愛らしい個性があふれるキャラクターたちの掛け合いを存分に楽しみたい。(宮本珠希)


◆スターダンサーズ・バレエ団 バレエ『ドラゴンクエスト』2018

2018年5月12、13日(テアトロ・ジーリオ・ショウワ)

◇スターダンサーズ・バレエ団初のオリジナル全幕作品として、1995年に本作が初演されて以来20年以上が経つ。鈴木稔振付の本作は、再演を重ねカンパニーの代表作になった。主人公が冒険の仲間を探しに酒場に行ったり、武器商人から武器を手に入れたりと、ゲームのフレームを守りながら、妖精や王宮の場面ではバレエの得意とする様式美を使い、ファンタジーの世界を描く。誰もが知るテーマソングと、ドラクエのロゴがバーンと表示される冒頭は、シビれること間違いなし!(隅田有)


◆スペイン ロンダ国際コンクール 優勝記念公演『SIROCO FLAMENCO 熱風のフラメンコ』

2018年5月13、15〜17、20日(大阪・Tablao Mivida、東京・アルハムブラ、名古屋・Bar rabano、京都府立陶板名画の庭・野外特設ステージ)

◇日本には、本場スペインに劣らない数のフラメンコ教室があるそうだ。大地を踏むステップが共通するからなのか、哀愁漂う音楽のためか、日本でフラメンコを愛する人は少なくない。そんな中から海外でも活躍するダンサーが現れているが、圧倒的に多いのは女性たち。近年ようやく男性ダンサーが活躍する場も増えてきた。SIROCOこと黒田紘登は、昨年スペインのロンダで開催された国際コンクールで日本人男性舞踊手として初めて優勝し、今後の展開が期待されるダンサー。コンクール当日に彼を支えたミュージシャンをスペインから招聘し、優勝記念公演を国内4か所で開催する。熱い舞台が再び現れ、本場の風を感じられそうだ。(稲田奈緒美)


◆談ス・シリーズ第三弾『凸し凹る』

2018年5月15〜6月11日(なかのZERO・小ホール、町田市民ホール、埼玉会館・大ホール、よみうり大手町ホール他)

◇大植真太郎、森山未來、平原慎太郎のダンサー三人が、「談ス・シリーズ」第三弾として『凸し凹る』全国ツアーを行う。それぞれに優れた身体能力を持つ男三人が、じゃれ合うように、喧嘩するように、探し求めるように身体でぶつかりあいながら動きが生まれ、シーンが立ち上がり、感情が沸き上がり、劇場空間にそれぞれの思いが広がっていく。観客に自由に見てほしいとの思いが、今回のタイトルにも表れている。凸凹な彼ら、意味不明の動き、ハチャメチャなシーン。でもそこに厳然としてある三つの身体は、確固とした関係性を瞬間瞬間に築き、言葉にならない肉体言語で雄弁に会話をし、観客の身体の回路を開いていくだろう。北は札幌から、南は福岡まで、あなたの近くにやってくる。(稲田)


◆堀内充バレエコレクション2018

5月25日(めぐろパーシモン大ホール)

◇堀内充振付『チャイコフスキー組曲』『アルルの女』などのほかに、堀内完の原案を息子の彼が舞台化したという作品が上演さrせる。はじめ堀内完は貝谷バレエ団で踊っていた。同団の『くるみ割り人形』全幕日本初演ではトレパックだった。2016年5月20日に亡くなった彼の元気だった頃の姿を思い出したい。(山野博大)


◆国立劇場5月舞踊公演《変化舞踊》

2018年5月26日(国立劇場・大劇場)

◇毎年、様々に工夫を凝らした企画公演。今回は「変化舞踊(へんげぶよう)」がテーマ。変化とは妖怪変化のことで、1人の役者が何役にも扮して踊ることから名付けられたという。それが時代とともに意味が拡大し、レビュー式の組合せ舞踊も変化舞踊と呼ばれるようになり今日に至っている。

本公演では、四季の情緒に因む名作を取り合わせた『染分四季彩(そめわけてしきのいろどり)』と172年ぶりの復活となる七変化(しちへんげ)『七重咲浪花土産(ななえざきなにわのいえづと)』を上演。前者は『雪傾城』『賤機帯』『夕月船頭』『俄獅子』の構成で藤蔭静枝、藤間恵都子、五條詠佳、若柳薫子、花柳笹公のベテランから若手までの5人の実力派が腕を競う。後者は西川箕乃助、花柳基がそれぞれ5役を踊り分けるのが見どころ。桃太郎をベースにした内容で、鬼(花柳寿太一郎、若柳里次朗)、犬(西川佳、尚)、イヌ(西川扇重郎)、サル(西川扇衛仁)、キジ(西川扇左衛門)が加わり、エネルギッシュに展開することだろう。(阿部さとみ)




outofnice at 21:52公演情報

April 27, 2018

<片岡仁左衛門、坂東玉三郎>
2018年3月3日、歌舞伎座百三十年三月大歌舞伎公演(歌舞伎座)で、『神田祭』を踊る

<中森理恵、キム・セジョン、岡田晃明>
2018年3月4日、東京シティ・バレエ団創立50周年記念公演(東京文化会館・大ホール)で、石田種生演出・振付『白鳥の湖〜大いなる愛の讃歌〜』を踊る

<酒井はな、浅田良和、福岡雄大>
2018年3月11日、日本バレエ協会公演(東京文化会館・大ホール)で、エリダール・アリーエフ新振付・演出『ライモンダ』を踊る

<笠井瑞丈、上村なおか>
2018年3月17日、笠井瑞丈×上村なおかダンス公演(d-倉庫)で、自作の『奇跡の星』を踊る

<西川扇藏>
2018年3月17日、国立劇場3月舞踊公演《素踊りの会》(国立劇場・小劇場)で、清元『玉屋』を踊る

<麿赤兒>
2018年3月17日、新国立劇場開場《舞踏の今 その2》大駱駝艦・天賦典式公演(新国立劇場・中劇場)で、自作の『罪と罰』を踊る

<出演者一同>
2018年3月19日、カンパニーデラシネラ公演(世田谷パブリックシアター)で、小野寺修二演出『分身』を踊る

<矢内千夏>
2018年3月24日、熊川哲也KバレエカンパニーSpring2018公演(Bunkamuraオーチャードホール)で、熊川演出・再振付『白鳥の湖』を踊る

<佐々木大>
2018年3月24日、《現代舞踊名作劇場》公演(彩の国さいたま芸術劇場・大ホール)で、江口隆哉・宮操子振付『プロメテの火 全景』を踊る

<出演者一同>
2018年3月28日、北村明子・アジア国際共同制作プロジェクトCross Transit公演(せんがわ劇場)で、北村演出・構成・振付『vox soil』を踊る

《THE DANCE TIMES》選出ダンサー月間ベストテンは、仲間の評論家をはじめとする多くの舞踊界の人たちとの劇場のロビーでの噂話などに含まれた本音のところを参考にして、ダンス・タイムズ編集部で協議し、最終的に決めます。ひとつの公演からはベストの1件だけ、月間でひとりのダンサーをダブって選ぶことはしないというルールでやっています。


ayaorita at 08:00

April 15, 2018

キミホ・ハルバート振付『Garden of Visions–Version♀』は、大きな緑の蔦が垂れ下がる舞台装置の中、9名の女性ダンサーが踊った。時に個性を主張したり、あっという間に集団の中に紛れ込んで調和したりと、みずみずしい”ガーデン”の風景が現れては消える。タンクトップやショートパンツ、短いスカートの衣装をまとったダンサーたちは、本作にふさわしい、生命力を伴ったエロティシズムがあった。井上バレエ団のダンサーはクラシック作品を踊る際、背中や肩の位置を固定して、腕だけを動かしていることが多い。それがバレエ団の「型」であるのだろうが、動きのダイナミズムに物足りなさを感じることがある。しかし本作では、驚くほどしなやかに上半身を動かしていた。昨年の同シリーズで披露した佐多達枝や山崎広太の作品に続き、今年もダンサーたちの持つ表現力のポテンシャルを強く感じさせる公演だった。演目は他に、関直人振付『春風』、石井竜一振付『班女』、堀登振付『弦楽セレナード』が上演された。(隅田有 2018/04/07 19:00 世田谷パブリックシアター)


outofnice at 15:20短評

March 31, 2018

ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演をご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、320日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

 

【ダンス・タイムズがお勧めする 2018年4月公演】


◆NHKバレエの饗宴2018 

2018年4月7日(NHKホール)

◇国内有数のバレエ団や世界で活躍中のダンサー陣が競演する同公演。今回は、新国立劇場バレエ団のウエイン・イーグリング版『くるみ割り人形』第2幕、東京バレエ団によるナタリア・マカロワ版『ラ・バヤデール』から“影の王国”、吉田 都&マティアス・ディングマン&スターダンサーズ・バレエ団のデヴィッド・ビントレー振付『Flowers of the Forest』、そして平山素子の新作初演作品『Chimaira』を、同人と小尻健太、鈴木 竜、堀田千晶が踊る。各カンパニーの“個性”や“旬”を一度に堪能できる貴重な舞台は見逃せない!(宮本珠希)


◆井上バレエ団《アネックスシアター 次世代への架け橋 vol.5》 

2018年4月7、8日(世田谷パブリックシアター)

◇個性が異なる創作バレエ4作を上演する。芸術監督の関直人が振り付けた『風のコンチェルト』からの抜粋『春風』、キミホ・ハルバート振付けの『Garden of Visions–Version♀』(初演は2004年)は、今回は9人の女性バージョンに作り変えられた。『班女』は同名の能の作品に石井竜一がインスパイアされ、プーランクの音楽に乗せて創ったという和洋折衷の新作。そして、ベテランダンサーである堀登による『弦楽セレナード』の再演と、多彩なラインアップを楽しめる。(吉田 香)


◆アンサンブル・ゾネ『緑のテーブル』 

2018年4月7、8日(愛知県芸術劇場小ホール)

◇『緑のテーブル』は、クルト・ヨースが1932年にパリのシャンゼリゼー劇場で上演したバレエだ。それを岡登志子が、独自によみがえらせようという企画。岡は、これを昨年大野慶人の監修により地元の神戸でやっており、その進化した形が見られるはずだ。(山野博大)


◆『和栗由紀夫 魂の旅』 

2018年4月21日(ゲーテ・インスティトゥート 東京ドイツ文化センター)

◇暗黒舞踏の創始者である土方巽から直接教えを受け、いくつもの作品に出演した和栗由紀夫。土方の舞踏譜や振付方を集大成したCD-ROM『舞踏花伝』を出版し、国内外で舞踏の普及や公演活動を続けていたが、昨年10月に急逝した。和栗と親交のあった舞踏家、和栗から舞踏を学んだダンサーたちによるパフォーマンスと、舞台衣装や写真の展示、生前最後の公演記録映像によって、彼の足跡を振り返る催しが開かれる。和栗の功績からその人柄と舞踏を偲び、また彼らが舞踏という新たな様式を創造し、格闘続けた熱い時代を知る機会になるだろう。(稲田奈緒美)


◆《REJOICE》第1回公演

2018年4月27日(きゅりあん)

◇遠藤康行の『--Les Mots de Silence—』、中村恩恵の『Black Tulip』などの創作の上演が予定されている。注目株の最新動向は見ておきたい。(山野)


◆CHAiroiPLIN+三鷹市芸術文化センターpresents『ERROR』 

2018年4月21〜30日(三鷹市芸術文化センター・星のホール)

◇若手コンテンポラリーダンスの振付家・演出家・ダンサーとして快進撃を続けるスズキ拓朗と、彼が率いるダンスカンパニーCHAiroiPLIN(チャイロイプリン)。これまで「踊る戯曲」「踊る小説」などと称して、様々なストーリーをダンス、セリフ、歌、生演奏などを軽妙ときに濃密に用いて描き、観客を驚かせ、大いに楽しませてきた。今回「踊る小説4」として太宰治の『人間失格』『失敗園』を取り上げるという。タイトルの「ERROR」がほのめかすように、個性豊かなメンバーたちが物語をそのまま表現するわけはない。いったい何に変身して物語を踊り、歌い、演じ、新たな世界を作りあげるのか、楽しみに待つとしよう。(稲田)


◆国立劇場4月舞踊・邦楽公演《明日をになう新進の舞踊・邦楽鑑賞会》 

2018年4月21日(国立劇場・小劇場)

◇みずみずしい若葉の季節に相応しい新進の舞踊家、邦楽家による公演。舞踊の演目は、花柳基はるなの『外記猿』と若柳吉優亮の『傀儡師』。『外記猿』は基はるなの師・花柳基の大切な演目で、基が名手二代目花柳壽楽から教えを受けたものを、基はるなに継承。若柳吉優亮は国立劇場主催公演には、今まで兄との共演が主だったが、今回は一人立で様々な人物を踊り分ける『傀儡師』に挑戦。文字通り「明日をになう」若手がそれぞれ憧れの曲に挑戦する意欲的な公演だ。(阿部さとみ)


◆《上野の森バレエホリデイ2018》Noism1特別公演『Mirroring Memories−それは尊き光のごとく』

2018年4月28〜30日(東京文化会館・小ホール)

◇日本舞台芸術振興会が、昨年初開催したバレエのフェスティバル、上野の森バレエホリデイを今年も行う。昨年の公演や無料イベントは子供向けのものがほとんどだったが、今年は大人のバレエファン、ダンスファンが楽しめる企画が増えた。なかでも注目は、金森穣がこのフェスティバルのために創作する新作『Mirroring Memories』。彼がこれまでに創作した代表作10作品と新たな小品によるオムニバスとのこと。Noismを長年追ってきたファンにとっては懐かしい作品群を楽しめる、嬉しいアソートギフトになることだろう。(折田 彩)


◆チャイコフスキー記念東京バレエ団『真夏の夜の夢』『セレナーデ』

2018年4月28、30日(東京文化会館・大ホール)

◇20世紀の巨匠、アシュトンとバランシン作品の二本立て。東京バレエ団は『真夏の夜の夢』を2005年と2007年に上演しているが、今回は約10年ぶりの再演となる。戯曲さながら、まるで賑やかなセリフが聞こえてくるような名作だ。『セレナーデ』はバレエ団として初演。シェイクスピア作品とは対照的に、ソリストとアンサンブルの幻想的で詩情豊かな舞台が見られるだろう。また、本公演に先立ち、12時からは《上野の森バレエホリデイ2018》の一環として『真夏の夜の夢』が上演される。4歳以上から入場できて、子供は半額。オーケストラ付きの本格的な公演に、ぜひ一家でお出かけを!(隅田有)


◆新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』 

2018年4月30、5月1、3〜6日(新国立劇場・オペラパレス)

◇今年前半、東京は『白鳥の湖』の公演ラッシュだ。各バレエ団が工夫を凝らし独自のカラーを出しているが、新国立劇場は比較的オーソドックスな演出。ゆえに出演者たちの技量をじっくりと堪能できる愉しみがある。実力派と若手ホープの4キャストで、誰で見るか悩むところ。(隅田)




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