June 27, 2017

<坂東亀蔵・尾上松緑>
2017年5月3〜27日、《團菊祭五月大歌舞伎》(歌舞伎座)で、『四変化 弥生の花浅草祭』を踊る

<笠井瑞丈>
2017年5月5日、笠井叡演出・構成・振付『花粉革命』(シアタートラム)を踊る

<米沢唯>
2017年5月5日、新国立劇場バレエ団公演(新国立劇場・オペラパレス)で、ウェイン・イーグリング振付『眠れる森の美女』を、ワディム・ムンタギロフと踊る

<能藤玲子>
2017年5月13日、《砂澤ビッキ展関連企画 能藤玲子ダンスパフォーマンス》(神奈川県立近代美術館葉山・第3展示室)で、自作の『風に聴く』を踊る

<鍵田真由美>
2017年5月17日、《演舞場発 東ライブ 第四回フラメンコと和の出会い》(新橋演舞場)で、自作の『むすひ』を踊る

<関山三喜夫>
2017年5月24日、第37回モダンダンス5月の祭典(めぐろパーシモンホール・大ホール)で、中村隆彦振付『ある意味で輪廻』を、モダンティーズのメンバーと共に踊る

<堀内充>
2017年5月26日、《堀内充Ballet Collection2017》(めぐろパーシモンホール・大ホール)で、自作の『Nacht und Licht−夜と光』を、青木由香、田所いおり、森本京子と踊る

<矢内千夏・杉野慧・益子倭>
2017年5月27日、熊川哲也Kバレエカンパニー公演(Bunkamuraオーチャードホール)で、熊川振付『海賊』を踊る

<野坂公夫・坂本信子・昭尾真弓・川村昇>
2017年5月28日、ダンスワークス設立40周年記念《Dance Works Dance Collection 2017》(杜のホールはしもと)で、野坂・坂本振付『闇のなかの祝祭』を踊る

<齋門由奈>
2017年5月31日、大駱駝艦舞踏公演(大駱駝艦・壺中天)で、自作の『宮崎奴』を踊る

《THE DANCE TIMES》選出ダンサー月間ベストテンは、仲間の評論家をはじめとする多くの舞踊界の人たちとの劇場のロビーでの噂話などに含まれた本音のところを参考にして、ダンス・タイムズ編集部で協議し、最終的に決めます。
 ひとつの公演からはベストの1件だけ、月間でひとりのダンサーをダブって選ぶことはしないというルールでやっています。


ayaorita at 13:30

June 24, 2017

第三回横浜バレエフェィティバルが開催された。今年も芸術監督に遠藤康行を迎え、日程は一日増えて金曜、土曜の二公演。AとBの二種類のプログラムが上演された。続きを読む

outofnice at 12:54舞台評

June 07, 2017

『ジゼル』をもとにした柳家花緑によるオリジナルの落語と、東京シティ・バレエ団がコラボレートした舞台が上演された。本作の初演は2015年。再演の今回はタイトルに"新"が加わり『新・おさよ』。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の生演奏が付いた。続きを読む

outofnice at 20:00舞台評

June 05, 2017

DSC_0010DSC_0006DSC_0001 谷桃子バレエ団の《コンテンポラリーダンス・トリプルビル》の制作発表と作品の公開リハーサルが行われた。バレエ団代表の赤城圭の短い挨拶があり、ただちに3作品のショーイングとなった。最初の島地保武作品『セクエンツァ』は、イタリアのルチアーノ・ベリオの音楽を使った激しい動きを多用した抽象的なダンス。佐藤麻利香、吉田邑那ら、島地の選んだダンサーたちが、彼の創る動きに体当たりした。バレエ的な動きも多く使われていて、バレエ団になじみやすいコンテンポラリー作品になりそうだ。それに対して柳本雅寛作品『Nontanz』は、松本じろの音楽を使ったコンテンポラリーの動き一色のダンス。これに三木雄馬、安村圭太、牧村直紀ら男性陣と女性の若手が懸命に取り組んだ。そして最後の広崎うらん作品『peches ペシュ』(注:pの後の[e]はaccent circonflexeが付いています)には、バレエ団代表の赤城圭をはじめ、尾本安代、睇尚子、伊藤範子、斎藤拓らの幹部を筆頭に、トップのダンサーたちはもちろん、中堅、若手までが幅広く出演した。ドラマの断片が次々と現れ、ダンスの渦の中で浮き沈みした。どの作品もまだ創作の途中にあり、細部のつめはこれから。ダンサーたちの熱心な取り組みがこのリハーサルではすでに形となって現れていたので、7月2日の本番にはこれまでの谷桃子バレエ団にない何かが出現しそうな成り行きだ。

 制作発表会見となり、振付者の3人の他に、芸術監督の睇尚子をはじめ、島地作品の創作アシスタントの酒井はな、柳本作品の音楽担当の松本じろ、谷桃子バレエ団幹部ら関係者がずらりと並んだ。まず芸術監督の睇瑤ら、これまで古典中心の公演を行ってきた谷桃子バレエ団がどうしてこのようなコンテンポラリーの公演を意図するに至ったかの説明があった。新しいことに挑戦して、特に若いダンサーたちの参加意欲をかきたてることを考えたようだ。意外に新しいことのお好きだった谷桃子先生のご意向にもかなうものではないかと、睇瑤聾譴辰討い拭

 三人の振付者の選定は、酒井はなとの古くからのお付き合いのつながりで島地保武、谷桃子バレエ団出身の黒田育世を通じて親しくなった柳本雅寛、制作担当のアンクリエイティブの紹介で広崎うらんということになったようだ。振付者は三人三様にバレエとの関わりを楽しんでおり、どんな結果が出るのか期待が持てる。芝居の舞踊場面を担当することの多い広崎とは、演技者として独特の味わいを持っていた谷桃子につながる何かが出て来そうな気配もある。

 この公演は、葛飾区のかめありリリオホールで行われる。葛飾区文化施設指定管理者との共催、葛飾区と葛飾区教育委員会の後援だ。寅さんの故郷の柴又に近いところで、谷桃子バレエ団への関心の度合いが高まることも考えられそう。評判が良ければコンテンポラリー作品公演のシリーズ化もあるかもしれないとのことだった。この5月に新たに芸術監督に就任した睇尚子の、かじ取りに注目しよう。(山野博大 2017/5/30 13:30 等々力・高田アートスペース)DSC_0004DSC_0014



inatan77 at 03:37レポート

June 01, 2017

 神奈川県立近代美術館葉山で開催されている砂澤ビッキ展《木魂を彫る》(2017年4月8日〜6月18日)関連の催し物として、能藤玲子ダンスパフォーマンス『風に聴く』が行われた。砂澤ビッキは北海道旭川の生まれ。195060年には、油絵を描きモダンアート協会展等で活躍した。しかし1970年以降の円熟期には木彫に専念し、自然との交感を形に顕したモニュメンタルな作品を次々と発表した。

 札幌で行われた能藤玲子創作舞踊公演『風に聴く』に、巨木を船のように横たえた周囲に人体を思わせる4本の柱を立てた素朴かつ力あふれる砂澤ビッキの木彫が参加したのは1986年のこと。この作品には、広瀬量平作曲の「尺八とオーケストラのための協奏曲」が使われていた。その1時間半の大作を、今回は25分ていどに短縮して上演した。

 砂澤ビッキ展の会場には、楢の巨木からえぐり出した代表作の『神の舌』をはじめとする、木の質感をそのまま残し、人間の生活感と馴染ませた作品が並んでいた。もっとも奥のスペースの中央に『風に聴く』だけが置かれていた。それがダンスの場だった。大人数の観客が壁に沿って立ち並び、開演を待った。

 能藤玲子舞踊団の稲村泰江、五十嵐里香、東佐由理、伊藤葉子、斉藤千春、伊藤有紀が登場して、ゆるやかにスペースの周囲を回り、木彫の置かれた場所によって、生きものの気配に濃淡の違いがあることを示した。この6人は北海道の大地に吹く風となり、木彫と調和して風景の一部と化した。

 黒衣(衣裳=菅野律子)の能藤が進み入り、床を踏みしめつつ木彫の各所を経めぐった。彼女は大自然の中に立ち、風を聴いた。同時に展示されていた砂澤ビッキの裸婦のデッサンには、人間の体温を感じさせる官能的な線の美しさがあった。その生々しさを能藤は彼の木彫の中から引き出した。広瀬量平作曲の尺八の音色が微妙な風の強弱を感じさせた。木彫とダンスが同化して、美術館の一室に巨大な北海道の空間が現れた。

 能藤玲子は、1931年網走の生れ。51年に邦正美に師事し、59年に札幌で独自の舞踊を創りはじめた。芸術祭優秀賞を受賞した『流氷伝説』(1996年)をはじめ、『鎮める太陽』(99年)、『葦の行方』(2002年)、『藍の河原』(04年)などの佳作を発表し、北海道のはてしない空間とそこを移動する人間を舞台空間に収め、悠久の時の流れを表現した。

 彼女の群舞の作りには師匠の邦正美譲りの感じがある。しかし自身のソロはどこまでも独自に創り上げてきたもの。南の地神奈川県葉山での砂澤の木彫と能藤のダンスの出会いは、しばし時の経過を忘れさせる至福の瞬間だった。(山野博大 2017/5/13 神奈川県立近代美術館葉山DSCN3651

◆写真は、終演後に会場入り口付近で能藤玲子氏、砂澤ビッキ未亡人、出演者らと撮ったもの。



inatan77 at 17:54
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