August 02, 2017

11月に予定されているモーリス・ベジャール・バレエ団の来日公演に先立ち、記者会見と映像上演会が催された。芸術監督のジル・ロマンと、バレエ団で長年活躍するダンサー那須野圭右がゲストとして登場。ベジャールと過ごした日々を振り返りつつ、来日公演で上演される演目の紹介や、現在のカンパニーの様子が語られた。さらに後半は、過去の来日公演を振り返り、懐かしい顔ぶれが次々と登場する記念映像が上演された。 続きを読む

outofnice at 12:10レポート

July 31, 2017

ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演をご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、720日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

 

【ダンス・タイムズがお勧めする 2017年8月公演】


◆バレエ協会《全国合同バレエの夕べ》

8月1、3日 新国立劇場オペラパレス

◇1979年に始まり、年に二回開催された年などもあって、今回で41回を数える。近年は主に8月開催で、すっかり夏の恒例になった。酒井はな、佐久間奈緒ほか、国内外で活躍するベテラン勢と、全国のフレッシュな若手による、楽しい舞台になるだろう。長くオーストラリアに拠点を置いていた佐藤真左美、元Noismメンバーの櫛田祥光、広島県で福山バレエアカデミーを主宰する中筋賢一らの振付作品にも注目したい。(隅田有)


◆スターダンサーズバレエ団《Summer Mixed Program》

8月5、6日 新国立劇場オペラパレス

◇バランシン振付の『ワルプルギスの夜』、フォーサイス振付の『N.N.N.N.』、 『眠れる森の美女』のグラン・パ・ド・ドゥに加えてデヴィッド・ピントレー振付の『Flowers of the Forest』の日本初演というプログラム。ピントレ作品は、吉田都、フェデリコ・ボネッリというロイヤル・バレエの新旧コンビが、そして『眠れる・・・』は、パリ・オペラ座現役の二人(オニール八菜とユーゴ・マルシャン)が踊る。これは見逃せない。(山野博大)


◆K-BALLET YOUTH 第3回公演『眠れる森の美女』

8月5、6日 オーチャードホール

◇オーディションで選抜された22歳以下の若手ダンサーで構成されるK-BALLET YOUTHが、古典の大作『眠れる森の美女』に挑む。オーロラ姫は佐伯美帆と八木りさのダブル・キャスト。いずれも将来が楽しみな有望株である。また、フロリムント王子の堀内將平・山本雅也、カラボスの宮尾俊太郎・杉野慧など、カンパニーのメンバーも出演し、作品に更なる深みを与える。約1年の歳月をかけてリハーサルを積み重ね、高みを目指すエネルギーに溢れる彼女たちが、本番でどのような輝きを放つのか、大きな期待を込めて見届けたい。(宮本珠希)


◆岸辺パレエスタジオ第30回記念発表会『ジゼル』

2017年8月13日/メルパルク・ホール東京

◇8月は、発表会が多く行われる。その中で 岸辺光代が主宰する岸辺バレエスタジオの発表会で上演される『ジゼル』全幕は見逃すわけには行かない一本。このスタジオ出身のオニール八菜が、フロロン・メラックを相手に主演するからだ。一流バレエ団並みの舞台になるにちがいない。他にキミホ・ハルバート振付の『A Midsummer Night's Dream』の再演もある。(山野)


◆《ルグリ・ガラ〜運命のバレエダンサー〜》

2017年8月19、20、22〜25日(フェスティバルホール、愛知県芸術劇場・大ホール、東京文化会館・大ホール)

◇ルグリのプロデュース公演は、ルグリの目を通してバレエ界のトレンドを学ぶ”必修科目”の感がある。A、B両プログラムで上演される『フェアウェル・ワルツ』(振付バナ)は、ショパンとジョルジュ・サンドの関係からインスピレーションを得たパ・ド・ドゥ。一昨年の世界フェスの素晴らしいステージが忘れられないが、本公演でもルグリとゲランが詩情たっぷりに見せてくれるだろう。ルグリ初の全幕プロダクションとして昨年初演された『海賊』から、2幕のアダジオと、オダリスク(Aプロのみ)が上演されるのも楽しみだ。(隅田)


◆吉田都x堀内元 《Ballet for the Future》

8月23、28、31日 NHK大阪ホール、新宿文化センター大ホール、札幌ニトリ文化ホール

◇日本バレエ界のレジェンドである吉田 都と堀内 元。今回の公演では、新国立劇場バレエ団プリンシパルの福岡雄大と米沢 唯も加わり、吉田&福岡の『ライモンダ』、堀内&米沢の『Passage』(振付:堀内元)と、この上なく豪華なペアによるプログラムが上演される。世代を超えたトップダンサーの共演による化学反応を堪能したい。また、巨匠バランシンの薫陶を受けた堀内直伝『タランテラ』も必見だ。こちらは佐々木夢奈、塩谷綾菜(ダブル・キャスト)、末原雅広が踊る。佐々木と塩谷は国内コンクールの覇者で伸び盛りの若手、末原はスクール・オブ・アメリカン・バレエ出身で、現在は関西を中心に活躍中の人気ダンサーだ。進境著しい彼らのヴィルトゥオジティは必見!(宮本)


◆勅使川原三郎『月に吠える』

2017年8月24〜27日(東京芸術劇場・プレイハウス)

◇萩原朔太郎の詩集『月に吠える』が刊行から100年を迎えた今年、この詩集に長い間インスパイアされてきたという勅使川原三郎が満を持して上演する。既存の枠組みから逸脱した芸術を追求している点で、勅使川原が萩原朔太郎をモチーフにするのは自然の成り行きと言えるかもしれない。自身のスタジオ「アパラタス」で6月に上演した『ペトルーシュカ』、7月の『イリュミナシオン』はいずれも凄まじい集中力と迫力で内面を描いた傑作だったが、両作品ともに今作『月に吠える』に繋がっていくと勅使川原はアフタートークで述べていた。また、両作品の間には、ニューヨークのリンカーンセンターフェスティバルで『Sleeping Water』を上演し、好評を博している。そんな勢いに乗る彼が今夏の集大成として送る作品を見逃すわけにはいかない。勅使川原、佐東利穂子、鰐川枝里のKARASのメンバーに加え、勅使川原のメソッドを学んだヨーロッパのダンサー、マリア・キアラ・メツァトリとパスカル・マーティも出演する。(吉田 香)


◆国立劇場8月舞踊公演《花形・名作舞踊鑑賞会》

2017年8月26日(国立劇場・小劇場) 

◇「花形」というと熟した技術ではなく、若さの華やぎを見るというイメージがあるが、今回の布陣は花形の中でもリーダークラスが顔を揃え、花も実もある舞台に期待が膨らむ。『大原女・国入奴』(藤間達也)は大きな女性の可愛らしさとキビキビとした奴とを演じ分ける。『文屋』(文屋・花柳寿太一郎)は、文屋が小野小町に言い寄ろうとするのを、無骨な官女たちに遮られるという展開。『高尾さんげ』(尾上紫)は、名高い遊女の美しさと哀れさ、そして地獄の責め苦を描く。西川扇与一(猿曳)、西川大樹(女大名)、西川扇重郎(奴橘平)らによる『靭猿』は人間と猿の情愛の物語。いずれの演目も、身も心も充実する時代を迎えた演者の表現が楽しみだ。(阿部さとみ)


◆小林紀子バレエ・シアター第112回公演《マクミラン没後25周年記念公演》

2017年8月26、27日(新国立劇場・オペラパレス)

◇小林紀子バレエ・シアターが、マクミラン没後25周年のメモリアルイヤーに2本の日本初演を含む珠玉のトリプル・ビルを披露する。2作の日本初演を許されたのも、これまでのバレエ団の上演実績が、作品の著作権を管理するマクミラン財団から認められたからだろう。『La Fin du Jour』は、ラヴェルのピアノ協奏曲に乗せて1930年代のイギリスの風俗を描いた作品。マクミランの特徴的なリフトの数々とイアン・スパーリングのモダンな美術・衣裳が楽しめる。マクミラン版『春の祭典』は、40名を超える群舞と「The Chosen Maiden(生贄、選ばれた乙女)」が繰り広げるプリミティブなスペクタクル。ぜひバレエ団の総力を挙げてこの大作に臨んでほしい。他にアシュトンの『バレエの情景』も上演される。(折田彩)


◆鍵田真由美・佐藤弘希フラメンコ舞踊団『愛の果てに オルフェオとエウリディーチェより』

2017年8月26、27日(世田谷パブリックシアター)

◇正統的なフラメンコから、独自の和風フラメンコ作品まで多様な活動を続ける同舞踊団が、今回はギリシア神話「オルフェオとエウリディーチェ」に挑戦する。グルックのオペラでも名高いこの作品を、佐藤浩希のオリジナル演出・振付・主演と、音楽監督を務める中島千絵の作詞・作曲で大胆に翻案するという。出演は鍵田真由美をはじめ、着実に力を増している同舞踊団のダンサーたち。音楽は通常のフラメンコの楽器編成に、和太鼓、箏、篠笛などが加わる。暑い夏をさらに熱く楽しめそうだ。(稲田奈緒美)




outofnice at 12:00公演情報

July 21, 2017

<井関佐和子・中川賢>
2017年6月2日、Noism1公演(彩の国さいたま芸術劇場・大ホール)で、金森穣演出・振付『Liebestod‐愛の死』を踊る

<市川猿之助・中村種之助>
2017年6月2〜26日、六月大歌舞伎(歌舞伎座)で、『澤瀉十種の内 浮世風呂』を踊る

<法村珠里・今村泰典・法村圭緒>
2017年6月4日、法村友井バレエ団創立80周年公演(尼崎市総合文化センター・あましんアルカイックホール)で、法村牧緒改訂振付『ジゼル』を踊る

<湯浅永麻>
2017年6月10日、《横浜バレエフェスティバル2017》(神奈川県民ホール・大ホール)で、マッツ・エック振付『ジュリエットとロミオ』よりバルコニーのパ・ド・ドゥを、アントン・ヴァルドヴァウワーと踊る

<青山季可・菊地研>
2017年6月10日、牧阿佐美バレヱ団公演(文京シビックホール・大ホール)で、アザーリ・M・プリセツキー演出・振付『ドン・キホーテ』を踊る

<柳本雅寛・向雲太郎・黒田育世・熊谷拓明>
2017年6月14日、+81新作公演2017(座・高円寺1)で、共作『Que Sera』を踊る

<勅使川原三郎・佐東利穂子>
2017年6月21日、KARAS《アップデイトダンス No.46》(カラス・アパラタス)で、勅使川原演出『ペトルーシュカ』を踊る

<小野絢子・福岡雄大>
2017年6月24日、新国立劇場バレエ団公演(新国立劇場・オペラパレス)で、コンスタンチン・セルゲーエフ改訂振付『ジゼル』を踊る

<荒井祐子・山本雅也>
2017年6月24日、熊川哲也Kバレエカンパニー公演(東京文化会館・大ホール)で、熊川哲也演出・再振付『ジゼル』を踊る

<上野水香>
2017年6月30日、チャイコフスキー記念東京バレエ団公演(東京文化会館・大ホール)で、ナタリア・マカロワ振付・演出『ラ・バヤデール』をダニエル・カマルゴと踊る

《THE DANCE TIMES》選出ダンサー月間ベストテンは、仲間の評論家をはじめとする多くの舞踊界の人たちとの劇場のロビーでの噂話などに含まれた本音のところを参考にして、ダンス・タイムズ編集部で協議し、最終的に決めます。
 ひとつの公演からはベストの1件だけ、月間でひとりのダンサーをダブって選ぶことはしないというルールでやっています。


ayaorita at 09:31

July 15, 2017

高橋絵里奈とヨナ・アコスタが主演。ハインド版は鐘の建設のくだりは省かれ、すでにスワニルダとフランツの結婚式が予定されている。高橋はお転婆な娘らしさと、花嫁になる高揚感とを備えた、親しみの感じられるスワニルダだった。一幕は恋人に、二幕は不法侵入先の主人に対してツンケンしているという、不機嫌の"さじ加減"が難しい役だが、二幕で引き上げる際にコッペリウスに対する同情を示すなど、根の善良さが感じられた。アコスタのフランツは、舞台に立っているだけで明るさがある。恋人の家のドアをノックし、ふと見上げたバルコニーにいるコッペリアを"二度見"して、その美しさに驚く演技が、コミカルだった。回転やジャンプは力任せで崩れることもあったが、一幕ラストは、高橋と共に群舞の核となって、舞台を大いに盛り上げた。暖色を中心とした賑やか衣装と、火花や煙が出る凝った演出も楽しい。スワニルダとフランツを許して、二人の結婚を祝福したコッペリウスが、賑やかに踊る村人の輪に加わるラストが感動的だった。金原里奈がスワニルダの友人と、曙のヴァリエーションに出演。一つ一つのポーズをしっかりと見せながら、伸びやかさもある踊りだった。(隅田有 2017/07/09 14:00 東京文化会館大ホール)

outofnice at 16:01短評

June 29, 2017

ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演をご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、620日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

 

【ダンス・タイムズがお勧めする 2017年7月公演】


◆《名墨の会》

2017年7月2日(セルリアンタワー能楽堂)

◇藤舎名生と尾上墨雪のコラボの会。藤舎名生は笛の名手として知られ、ルジマトフの『阿修羅』に使用されている楽曲『笛 四神』の作曲者であり演奏も担ってもいる(CD)。墨雪は素踊りという装飾を削いだ美学を追求している人。近年ますますの充実がうかがえ、今回の公演にも期待が高まる。演目は一舞一管『猩々』、笛『鶴』、一舞一管『鐘』の三題(*一管=笛のこと)。能舞台という空間に繰り広げられる笛と舞のシンプルな重なりが、滋味豊かな世界を織りなし、日本の引き算の醍醐味が広がるだろう。(阿部さとみ)


◆谷桃子バレエ団《コンテンポラリーダンス・トリプルビル》

2017年7月2日(かめありリリオホール)

◇ 歴史ある谷桃子バレエ団は、古典作品を上演する一方で創作バレエ、コンテンポラリーダンスにも取り組んできた。今回はコンテンポラリーダンスの振付家、島地保武、柳本雅寛、広崎うらんによる三作品を上演する。バレエ団のダンサーたちと初顔合わせだった彼らは、2年前くらいからワークショップを行い、オーディションには二日間をかけたそうだ。そこではコンテンポラリーダンスの技術、表現力だけでなく、スタジオの隅で順番を待っている姿や普段の様子など、ダンサー一人一人の個性、人柄、人となりなども重視してダンサーを選んだとか。コンテンポラリーダンスの魅力とダンサー一人一人の魅力が重なり、面白い化学反応が起こりそうだ。なお、5月30日に行われた本公演の公開リハーサルについて、山野博大氏によるレポートが6月5日に投稿されている。そちらもご覧いただきたい。(稲田奈緒美)


◆イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)『コッペリア』『海賊』

2017年7月8、9、14〜17日(東京文化会館大ホール)

◇英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルを長らく務めたタマラ・ロホが、ENBの芸術監督に就任して初の来日公演。のみならず、カンパニーの来日自体も16年振りという。演目は、盒恭里奈が主演の一人に名を連ねる『コッペリア』と、ロホ肝いりの『海賊』。2012年の就任以来、彼女はどのようにカンパニーをまとめ上げてきたのだろう。ロホ姐さん率いるENBのステージは見逃せない。(隅田有)


◆井上バレエ団《バレエの潮流 ブルノンヴィルからプティパまで》

2017年7月15、16日(文京シビックホール・大ホール)

◇ロマンティック・バレエの振付家、オーギュスト・ブルノンヴィルの作品とテクニックの継承で知られる井上バレエ団が、ブルノンヴィル作品3作を一挙上演する。注目は『ラ・ヴェンタナ』第2景の日本初演。スペイン語で「窓」を意味する本作は2場仕立てで、第1景では、女性が鏡越しに自分の鏡像と踊るシーンと、窓の外で愛しい男性が弾くギターに合わせてカスタネットを手に踊るシーンという二つの趣向を凝らしたディベルティスマンが繰り広げられる。今回上演される第2景は、主役カップルのパ・ド・ドゥと友人達のパ・ド・トロワで、セギディリアとブルノンヴィル・テクニックの妙を味わえる。他に『ラ・シルフィード』第2幕と『ジェンツァーノの花祭り』のパ・ド・ドゥ、『眠れる森の美女』第3幕が上演される。(折田 彩)


◆千葉市・ヒューストン市姉妹都市提携45周年記念バレエ公演

◇2017年7月22、23日(千葉市美浜文化ホール・メインホール)

公演名は地味だが、出演者も作品も豪華である。千葉市出身の小㞍健太が芸術監督、同市出身で元ヒューストンバレエ団ソリストの楠崎なおが監督を務め、この二人の他、プリンシパルである吉山 シャール ルイ・アンドレやコナー・ウォルシュをはじめとするヒューストンバレエ団のダンサーが出演する。演目は古典に加えて、小㞍が振付けた二作品(うち一つは日本初演)、そしてヒューストンバレエ団の芸術監督で、世界中のバレエ団から振付を依頼されているスタントン・ウェルチによる二作品からの抜粋という盛りだくさんの内容だ。知る人ぞ知るこの夏の目玉の公演。千葉市民とヒューストン市民には割引あり!(吉田 香)


◆国立劇場第8回「伝統芸能の魅力」《親子で楽しむ日本舞踊》

2017年7月23日(国立劇場・小劇場)

今回は親子をターゲットとした取り組み。「ふれる」「みる」「知る」の三つのパートから成り、「ふれる」では小道具や衣裳など実際に舞台で使われるものに触れる機会を提供。「みる」の演目は『子守』と『玉兔』。前者は、田舎から出てきたあどけない少女の軽快な踊りが目にも耳にも楽しく、後者は「かちかち山」の物語を一人で演じるのが面白い作品。初心者にも馴染みやすいラインナップだ。さらに「知る」では、『子守』を得意とする花柳大日翠のポイントを抑えた解説が、親近感と興味とを引き出すことが期待できる楽しみな公演。約一時間で終わるのも魅力的。(阿部)


◆オペラ座&ロイヤル 夢の共演《バレエ・スプリーム》

2017年7月26、27、29、30日(文京シビックホール・大ホール)

◇パリ・オペラ座バレエ団と英国ロイヤル・バレエ団のスターダンサーによるガラ公演が実現!今回は、<Aプロ><Bプロ>と2つのプログラムで、各「チーム」のペアがそれぞれのカンパニーを象徴するような演目を中心としたパ・ド・ドゥを披露する。そして、なんといっても一番の見どころは、合同チームによるディヴェルティスマンだ。Aプロでは、『ドン・キホーテ』Bプロでは『眠れる森の美女』が上演される。この上なく豪華で贅沢な時間を存分に味わいたい。(宮本珠希)


◆《清里フィールドバレエ》

2017年7月27日〜8月10日(清里高原 萌木の村 特設野外劇場)

◇夏と言えば清里フィールドバレエ!1990年に始まったこの日本唯一の野外バレエフェスティバルは、全国からファンが訪れるバレエ界の夏の風物詩となっている。夕暮れから星空へ移りゆく空と清里の森という最高の舞台装置を背にダンサー達が踊る姿は、ここでしか見ることができない。今年は『ジゼル』と『シンデレラ』を日替わりで上演し、8月9日、10日は《ニーナ・アナニアシヴィリ スペシャルガラ》が行われる。(折田)


◆ブライト・ステップ2017

2017年7月30日(新宿文化センター・大ホール)

◇ロシア国立バレエ・モスクワで活躍中の西島勇人、先日オランダ国立バレエ団のソリストに昇格した奥村 彩らを中心に、気鋭の日本人ダンサーが一同に会する『ブライト・ステップ2017』。2015年以降、今年が3度目の開催となる。今回も、先頃のモスクワ国際バレエコンクール シニア デュエット部門でそれぞれ金賞・銅賞に輝いたタタールスタン国立カザン歌劇場バレエ団の大川航矢・寺田 翠(本公演では第2ラウンドで踊った『タリスマン』を披露予定)、ハンブルグ・バレエ団の菅井円加、ロイヤル・フランダース・バレエ団の加藤三希央など、進境著しい踊り手たちが登場。個々の踊りはもちろん、同公演でしか見られないペアリングの妙も堪能したい。また、出演者による質疑応答を含めたワークショップや、クラウドファンディングなどの精力的な活動にも注目だ。若い力を集結させたエネルギッシュな舞台を期待する。(宮本珠希)


◆有馬龍子記念京都バレエ団《イヴェット・ショヴィレ追悼》《京都バレエ専門学校創立40周年記念》公演

2017年7月30日(ロームシアター京都メインホール)

◇昨年10月18日に99歳で亡くなったイヴェット・ショヴィレは、有馬龍子が創立した京都バレエ団と京都バレエ専門学校をたびたび訪れ、熱心に指導した。彼女のバレエは、日本においてフランスのバレエの正統を受け継ぐことを決意した京都バレエ団の核となり、今に引き継がれている。彼らのイヴェット・ショヴィレへの想いがこもった、1913年初演の『スイート・ド・ダンス』、1940年初演の『卒業舞踏会』、1949年初演の『グラン・パ・クラシック』、安達哲治の新作『四季〜夏から秋〜生命の煌めき』などの舞台をしみじみと楽しみたい。(山野博大)



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