July 04, 2019

ダンス・タイムズ編集部が選んだ2019年7月のお勧め公演やイベントをご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、6月20日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

◆JCDN「ダンスでいこう!!」
7月2日-2020年3月15日(CONTE-SAPPORO Dance Center, ArtTheater dB Kobe, 京都芸術センター)

◇ダンサーを育てるダンススクールやダンススタジオは、それぞれのジャンルごとに日本各地に数多く存在する。一方、振付家を育てるための専門機関は、日本ではごく限られているのが現状。特にコンテンポラリーダンスでは統括団体がないため、振付家育成の必要性を感じたダンススタジオ、劇場、エージェンシーなどが、それぞれ独自に行ってきた。そのような状況から全国規模でネットワークを構築し、情報交換や連携をしながら振付家を育成するために今年度から始まるのが、このプロジェクトだ。7月は、北海道コンテンポラリーダンス普及委員会による「sapporo choreo 振付養成講座」、神戸のNPO法人DANCE BOXによる「DANCE ARTIST VIEW 2019」から始まり、名古屋、岡山、城崎、松山、広島と続いていく。この企画に賛同して集まったのが、東京ではなく各地の団体であったことが素晴らしい。それぞれの地域に根付いた活動の中から生まれ、国内外とつながりながら、新たに振付家を育成する環境を整えようというのだ。7月から3月まで、クローズドのワークショップもあれば、成果発表のショーイングなど、それぞれの実績と必要性に見合った企画を行っている。振付家が育っていくプロセスを見るもよし、自ら参加するもよし。このチャンスを全国各地で活かし、楽しもう。(稲田奈緒美)


◆平原慎太郎 Organ Works『聖獣〜live with a sun〜』
7月5、6日(札幌:生活支援型文化施設コンカリーニョ)、19、20日(東京:世田谷パブリックシアター)

◇平原慎太郎は2016年にトヨタ コレオグラフィ―アワードで「次代を担う振付家賞」と「オーディエンス賞」を同時受賞した。その副賞として創作と公演に対する助成を受け、出来上がったのが『聖獣〜live with a sun〜』である。出演は、個性的で実力派のダンサーを集めた自身のカンパニー「OrganWorks」。2017年の初演の際には、力みが見えたものの、動きのボキャブラリーが豊富で、なにより勢いがあった。再演ツアーを経て、作品がどのように成熟したのか見てみたい。(吉田 香)


◆ダンスがみたい!21 サムルノリ「三道農楽カラク」を踊る。
7月17-30日(d倉庫)

◇d-倉庫が主催する「ダンスが見たい!」シリーズは、2001年からコンテンポラリーダンスの様々なアーティストによるショーケース式の公演として形を変えながら続けられてきた。過去の出演者や作品の多様さ、また「新人シリーズ」として始められた企画の出演者とそこから輩出した若手のダンサー、振付家を思い返すと、この企画が創る側のアーティストにとっても、見る側の観客にとっても貴重な機会を提供する企画であったことがわかるだろう。近年では、課題曲を決めてそれをアーティストたちが自由に解釈し、分析し、再構築しながら自分の世界を提示する、というユニークな企画を続けている。それも、ダンスの世界では有名なもの、これまで数えきれないほどの作品が創られてきた音楽などを、あえて選んでいる。例えば、バレエの代名詞でもある「白鳥の湖」、ストラヴィンスキーが作曲して20世紀の古典となった「春の祭典」、土方巽の著書「病める舞姫」などである。そして今回選ばれたのが、韓国の伝統と現代がミックスされたサムルノリ。出演者の顔ぶれも、山田せつ子、ケイタケイ、岩名雅記らベテランから、笠井瑞丈、上村なおか、岩淵貞太ら中堅、川村美紀子ら若手まで、個性的な11組のダンサー・振付家が並んでいる。どんなダンスが出来上がり、どのような身体がサムルノリと共に踊るのか、見比べてみたい。(稲田)


◆エイフマン・バレエ『ロダン』『アンナ・カレーニナ』
7月18-21日(東京文化会館)

◇1990年代に三度衝撃的な日本公演を果たしたエイフマン・バレエが、21年ぶりに来日する。エイフマンの振付作品は今世紀に入ってからも日本で見る機会があり、新国立劇場の『アンナ・カレーニナ』や、ベルリン国立歌劇場バレエ団の『チャイコフスキー光と陰』が大きな話題となった。今回上演されるのは『アンナ・カレーニナ』(初演2005年)と『ロダン』(同2011年)。次々と変わるムーヴメントやフォーメーションが、登場人物のほとばしる激情を視覚化していくさまは圧巻だ。エイフマンの振付はカウントの取り方に特徴があり、たたみかけるように踊るパワフルな群舞も魅力に溢れている。(隅田 有)


◆Noism 15周年記念公演『Mirroring Memories−それは尊き光のごとく』 新作『Fratres 機
7月19-21日(りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館)、7月26- 28日(めぐろパーシモンホール)

◇創立15年目のNoismが、金森穣の『Mirroring Memories−それは尊き光のごとく』と『Fratres I』を上演する。日本唯一の市営劇場専属舞踊団が、15年かけて日本バレエ界に残してきた成果を、きちんと確認しておかなければならない。(山野博大)


◆井上バレエ団『シルヴィア 全三幕』
7月20、21日(文京シビックホール)

◇日本で『シルヴィア』の全幕が上演されるのは2012年の新国立劇場バレエ団によるビントレー版以来のことだ。これはシルヴィアが伯爵家の家庭教師という今風の設定で、なんとなく違和感があった。しかし2010年に東京バレエ団がやった1952年初演のアシュトン版は、1876年初演のメラントのオリジナルに近い内容を今に伝えるものだった。井上バレエ団の石井竜一はどんな『シルヴィア』を見せてくれるのだろうか。(山野)


◆ル・グラン・ガラ2019
7月23-25日(文京シビックホール)、7月27日(大阪フェスティバルホール)

◇パリ・オペラ座のエトワールを中心に、スターダンサーが6人出演するガラ公演。Aプロは、プティ、マクミラン、プレルジョカージュなど、踊り手ごとの個性と魅力が生きる作品や、テクニックと恵まれた身体の両方が要求されるフォーサイス、ヌレエフ版のクラシック作品など、オペラ座勢のコンサート恒例の振付家が並ぶ。Bプロは、ジョルジオ・マンチーニの『マリア・カラス 〜踊る歌声〜』が世界初演される。マンチーニは、これまでにもオペラ座のダンサーたちによって『それでも地球は回る』『トリスタンとイゾルデ』など、いくつかの作品が紹介されてきた。バランシンの『ジュエルズ』より”エメラルド”と”ダイヤモンド”が同時上演される。(隅田)


◆オーチャード・バレエ・ガラ
7月27、28日(オーチャードホール)

◇熊川哲也の総合監修による同公演では、世界で活躍中の日本人ダンサーが一同に会し、クラシックからコンテンポラリー作品まで多彩な演目を上演する。普段なかなか見ることのできない各人の所属カンパニーならではの作品など、充実のラインアップだ。飯島望未がヒューストン・バレエのプリンシパル、菅井円加がハンブルク・バレエのファースト・ソリスト(プリンシパル)に昇格するなど、出演ダンサーの快進撃が続いており、まさに脂の乗ったダンサー陣の“今”を存分に感じたい。(宮本珠希)


◆MRB バレエスーパーガラ 2019
7月28日(グランキューブ大阪)

◇毎年大阪で開催されている関西最大規模のバレエスーパーガラも、今年で21回目を迎える。ベテランから10代の若手ダンサーまで個性あふれる豪華な顔ぶれが揃い、例年非常にエネルギッシュな舞台が繰り広げられている。今回も、70名近くの踊り手たちがそれぞれの作品で大いに盛り上げてくれるに違いない。(宮本)


◆ブライトステップ 2019
7月29日(メルパルクホール)

◇西島勇人 (ロシア国立バレエ・モスクワ劇場)が中心となり、若いダンサー有志がクラウドファンディング等で資金を集めて開催するガラ公演。初開催は2015年で、今回が5周年記念公演となる。西島、副代表の奥村彩(オランダ国立バレエ団)をはじめ、菅井円加(ハンブルクバレエ団)、加藤三希央(ロイヤルフランダースバレエ団)、佐々晴香(スウェーデン王立バレエ団)等々、豪華な顔ぶれで、今回は総勢22名が集結する。世界中で活躍するダンサーの熱演を手頃な値段で間近に観られるよい機会だ。和気藹々とした雰囲気のガラをダンサーと一緒に楽しもう。(吉田)






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[Contemporary Dance Project] “Dance it is!!”/July 2-, CONTE SAPPORO Dance Center, ArtTheatre dB Kobe, March 15, 2020 Kyoto Art Center

[Contemporary Dance] OrganWorks “Seijyu -live with a sun-”/July 5-6, Sapporo Concarino,   July 19-20, Setagaya Public Theater

[Contemporary Dance] Dance ga Mitai ! 21: 11 works under the theme of Korean percussion music “Samul Nori” /July 17-30, d-soko Theatre

[Ballet] Eifman Ballet “Rodin, Her Eternal Idol” “Anna Karenina” / July 18 - 21. Tokyo Bunka kaikan.

[Contemporary Dance] Noism1 “Mirroring Memories” “Fratres I”/July 19-21, Niigata City Performing Arts Center “RYUTOPIA”, July 26-28, Meguro Persimmon Hall

[Ballet] The Inoue Ballet Foundation “Sylvia”/July 20, 21, Bunkyo Civic Hall

[Ballet] Le Grand Gala “A program” “B program” / July 23 - 25 Bunkyo Civic Hall (Tokyo), July 27, Festival Hall (Osaka).

[Ballet] ORCHARD BALLET GALA JAPANESE DANCERS/ July 27- 28, Orchard Hall

[Ballet] MRB Ballet Super Gala/ July 28, Osaka International Convention Center

[Ballet] BRIGHT STEP 2019 (Gala)/July 29, Mielparque Hall


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May 31, 2019


ダンス・タイムズ編集部が選んだ2019年6月のお勧め公演やイベントをご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、5月20日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。


◆オープンシアター2019 はじめての『白鳥の湖』
6月2日(神奈川県民ホール)

◇ブルメイステル版の第3幕、舞踏会の場面を中心に、永井美奈子のナレーションを挟みながら1時間にまとめ上げた同作は、先ごろの“上野の森バレエホリデイ”でも連日上演され、好評を博していた。今回は、沖 香菜子&宮川新大、川島麻実子&秋元康臣主演による1日2回公演で、演奏は神奈川フィルハーモニー管弦楽団。さらにチケット購入者には、クラスレッスン見学、オーケストラピット見学、ステージ見学と、盛りだくさんな特典がついている。バレエ鑑賞初心者も楽しめること間違いなし!(宮本珠希)


◆DANCE for Life 2019 篠原聖一バレエ・リサイタル
6月7日(練馬文化センター)

◇かつてはノーブルなダンサーとして、今では多彩な振付家として活躍する篠原聖一。昨年度はその功績が高く評価されて、平成30年度芸術選奨文部科学大臣賞の栄誉に輝いた。《DANCE for Life》は、篠原が最愛のパートナーである下村由理恵とともに続けてきたシリーズ公演。今回は篠原の振付作品三つを集めた。『オーケストラの為のポエム』(2014年初演)はガーシュインの小気味よい音楽に合わせて、若いダンサー9名が溌溂と踊る。新作『le Soir 夜』は、下村由理恵と今井智也による情感あふれる作品。そして最後に、篠原が自ら踊り続けてきたチャーリー・チャップリン・シリーズ『Charlie』の2019年ヴァージョン。楽しさと哀愁と、音楽と踊り、そして喜びに満ちた公演になるだろう。(稲田奈緒美)


◆牧阿佐美バレエ団『リーズの結婚』
6月8、9日(文京シビックホール・大ホール)

◇牧阿佐美バレエ団がアシュトン振付の『リーズ…』を上演するのは4年ぶりだ。リーズは前回同様、青山季可と中川郁のダブルキャスト。2009年以来、リーズを踊り続けてきたベテラン青山と、4年前にリーズでバレリーナ・デビューを果たした中川のその後の進境ぶりを見届けよう。(山野博大)


◆新国立劇場バレエ『アラジン』
6月15、16、18、22、23日(新国立劇場・オペラパレス)

◇新国立劇場バレエ団の貴重なオリジナル作品で、2008年の初演から繰り返し上演されている『アラジン』は、子どもやバレエ初心者でも親しみやすいエンターテインメント作品として人気である。ワクワクするようなストーリー展開やカラフルで迫力のあるキャラクター達ももちろん魅力だが、やはりここは、出ずっぱりのタイトルロール、アラジンの成長の物語として見てみたい。今回アラジンを踊るのは、福岡雄大、奥村康祐、福田圭吾の三人。やんちゃ三昧の冒頭から、プリンセスとの恋に落ちるデュエット、母親との心温まる掛け合い、そして最後の戦いまで、人間としての成長をいかに瑞々しく描けるか。三者三様の役作りを見比べてみたい。(吉田 香)


◆大駱駝艦・壺中天公演 高桑晶子『ぼたのおかみ』
6月17〜23日(大駱駝艦・壺中天)

◇大駱駝艦最古参格の高桑晶子が壺中天公演で振鋳(振付)を担当したのは、2011年に鉾久奈緒美と共に『日月花』をやったのが最初だった。12年には単独で『おやま』を創った。それ以来となる今回の『ぼたのおかみ』には、長年の鋳態(出演)で経験したものがぎっしり詰まっていることだろう。(山野)


◆金澤志保バレエスタジオ20周年記念公演『ドン・キホーテ』&バレエコンサート
6月20日(日本特殊陶業市民会館)

◇名古屋から世界で活躍するダンサーを輩出している金澤志保バレエスタジオが、ともに同スタジオ出身のサンフランシスコ・バレエ団ソリストの石原古都、オーストラリア・バレエ団プリンシパルの近藤亜香を迎え『ドン・キホーテ』とバレエコンサートを上演する。『ドン・キホーテ』は、2幕のドルシネアに石原、3幕のキトリが近藤、バジルに公私ともに近藤のパートナーであるチェンウ・グオ、というなんとも魅力的なキャスティングだ。振付・構成は志村昌宏。20周年に相応しい華やかな舞台に期待が高まる。(宮本)


◆日本舞踊協会 第3回日本舞踊未来座 彩(SAI)『檜男=ぴのきお』『春夏秋冬』
6月21〜23日

◇日本舞踊未来座は、日本舞踊の可能性に挑戦する日本舞踊協会主催の新作舞踊公演。第三回の今回は童話ピノキオを日本舞踊化する『檜男=ぴのきお』と日本の四季を綴る『春夏秋冬』の2本立て。3日間8公演。『檜男=ぴのきお』は若手からベテランが顔を揃え、ほし組(檜男:花柳大日翠)とつき組(檜男:藤間爽子)のダブルキャスト。『春夏秋冬』は人間国宝・井上八千代と新進気鋭の若手舞踊家によるシングルキャストでの上演。日本舞踊各流派の名うての舞踊家による、日本舞踊ならではの表現が二つのテーマにどう生かされるか。日本舞踊がその可能性を拓いていく過程に立ち会いたい。(斎藤真帆)


◆英国ロイヤルバレエ『ドン・キホーテ』『ロイヤル・ガラ』
6月21〜26日(東京文化会館)、6月29、30日(神奈川県民ホール)

◇三年ぶりの来日公演の演目は『ドン・キホーテ』と『ロイヤル・ガラ』。『ドン・キ』は5月中旬に全国各地の映画館で上演されたアコスタ版。『ロイヤル・ガラ』は、既に発表されているロイヤルらしい名作の他、今最も旬の振付家たちの作品も予定されているとのことだ。ロイヤルといえば、プリンシパル・ダンサーの競演も楽しみだが、脇を固めるキャラクテールたちの、ため息をつくばかりの名人芸も見逃せない。多くの日程が完売しているのでご用心を!(隅田有)


◆ディミトリス・パパイオアヌー『THE GREAT TAMER』
6月28〜30日(彩の国さいたま芸術劇場)、7月5、6日(ロームシアター京都)

◇ディミトリス・パパイオアヌー。なんともエキゾチックな名前を持つこの演出家・振付家は、いま最も注目すべきアーティストの一人だろう。アテネに生まれ、画家やビジュアルアーティストとして活躍した後に自身のダンスカンパニーを設立。アテネオリンピックの開閉会式の振付、ピナ・バウシュ没後に初めてヴッパタール舞踊団に振付、演出を行ったことで知られる。初来日で上演される作品『THE GREAT TAMER』(2017年初演) は、「時間は偉大なる調教師である」というギリシャのことわざから取っており、彼の多彩な経歴を反映した様々なモチーフ(ギリシャ神話や彫刻、現代アート、はたまた歴史に残る名作映画等々)、時間、空間を軽々と飛び越えたイマジネーションの世界が繰り広げられる。世界30都市以上で人々を驚かして来た予測不能な舞台を何はともあれ見てみたい。(吉田)


◆NDT ネザーランド・ダンス・シアター
6月28、29日(愛知県芸術劇場)、7月5、6日(神奈川県民ホール)

◇世界のダンスシーンをリードし続けるNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)が13年ぶりに来日公演を行う。イリ・キリアンをはじめ、これまで9人の芸術監督が指揮を執りながら、30人以上の振付家によって約600もの作品が生み出され、世界中で上演されてきた。中村恩恵、小㞍健太、渡辺レイなど優れた日本人ダンサーも数多く活躍しており、現在ではダンサー44名のうち4名が日本出身だそうだ。今回の日本公演では、現芸術監督のポール・ライトフット、常任振付家ソル・レオンによる、ダイナミックかつ洗練された対照的な二つの振付作品ほか、世界が注目するアソシエイト・コレオグラファーのクリスタル・パイト、マルコ・ゲッケによる作品をそれぞれ上演する。確実な技術と瑞々しい創造力によって鍛えられ、磨きあがられたダンサーたちによる、ダンスの可能性を広げる多様な4作品を見逃すわけにはいかない。(稲田)


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[Ballet] The Tokyo Ballet, Open Theater 2019, My First “Swan Lake” Act 3/ June 2, Kanagawa Kenmin Hall

[Ballet] “Dance for Life 2019 SHINOHARA Seiichi Ballet recital”/ June 7, Nerima Bunka Center

[Ballet] Asami Maki Ballet “La Fille mal gardee”/ June.8, 9, Bunkyo Civic Hall (Main Hall)

[Ballet] The National Ballet of Japan, New National Theatre, Tokyo “Aladdin”/ June.15,16,18,22,23, New National Theatre, Tokyo (Opera Palace).

[Butoh] Dairakudakan “bota no okami” Choreography, direction, and cast: Takakuwa Akiko/June.17-23, Kochuten, Dairakudakan studio

[Ballet] Shiho Kanazawa Ballet Studio 20th Anniversary Performance “Don Quixote & Ballet Concert” / June.20, Nagoya Civic Hall (NTK Hall)

[Nichibu] Nihonbuyo Mirai-za, SAI “Pinocchio” “Four seasons”/ June 21-23, National Theatre, Tokyo (Small Theatre)

[Ballet] The Royal Ballet “Don Quixote” “Royal Gala” / June 21-26, Tokyo Bunka Kaikan,  June 29-30, Kanagawa Kenmin Hall

[Contemporary Dance] Dimitris Papaioannou“THE GREAT TAMER”/June 28-30, Saitama Arts Theater (Main Theater), July 5,6,ROHM Theatre Kyoto(South Hall)

[Contemporary dance] NDT Nederlands Dans Theatre/ Jun 28,29 Aichi Prefectural Art Theatre, July 5,6 Kanagawa Kenmin Hall



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May 01, 2019

ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演やイベントをご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、420日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

 

【ダンス・タイムズがお勧めする 2019年5月公演】

◆勅使川原三郎ダンス公演『シナモン』

5月2〜6日(シアターX)

◇待望の再演。ポーランドの作家、ブルーノ・シュルツの作品を基にした上演は3年ぶりである。2016年の初演当時「私たちが踊った数多くの重要な作品群から育まれた栄養素が成長した期間限定の集大成」と勅使川原三郎本人が言っていただけあって、素晴らしい出来であった。

http://www.dance-times.com/archives/5047949.html

シュルツの『肉桂色の店』のテキストを佐東利穂子が朗読し、グロテスクで憂鬱だが、夢の様に美しい街並みが舞台上に創出される。肉桂の匂い漂う摩訶不思議な世界に出かけよう。(吉田 香)


◆『ダーナの泉』作:岡本由利子

5月4日(西国分寺いずみホール)

◇岡本由利子というまったくの無名の人が台本を作り、作曲したバレエ『ダーナの泉』が上演されることになった。新国立劇場バレエ団でピアノを弾き、時にオーケストラの指揮もしてバレエ界で特殊なポジションにある江藤勝己が、振付をはじめ全面的に協力して、この公演は行われる。その成果を確認しなければならない。(山野博大)


◆ローザス『A Love Supreme〜至上の愛』『我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲』

5月9〜12、18、19日(東京芸術劇場・プレイハウス)

◇ローザスが日本初演の2作品を携えて、2年ぶりの来日公演を行う。『A Love Supreme』はサルヴァ・サンチスとの共同振付で、ケースマイケルの真骨頂である音楽を視覚化した構成と、サンチスの作り出すムーブメントの妙を楽しめる。『我ら人生のただ中にあって』はバッハの無伴奏チェロ組曲全曲を用いて踊られる男性三人、女性二人の作品で、ケースマイケル自身も出演する。初演から共演しているジャン=ギアン・ケラスによるチェロの生演奏も嬉しい。2作とも、ダンスファンのみならず、ジャズやクラシックを愛する音楽ファンの心をも打つ作品だ。ぜひ視覚と聴覚両方で名作を満喫してほしい。(折田 彩)


◆スターダンサーズ・バレエ団:鈴木稔振付『シンデレラ』

5月11, 12日(テアトロ・ジーリオ・ショウワ)

◇今年の5月はシンデレラの“あたり月”。新国立劇場、Kバレエ・カンパニー、そしてスターダンサーズ・バレエ団が、それぞれに異なる振付・演出で上演する。わけてもスタダンの鈴木稔版は心温まるバージョン。気立ての良いシンデレラが、日々の暮らしの中で築き上げた可愛らしい応援団に見守られて、ソウルメイトと結ばれる。主役二人は舞踏会より以前に出会っていて、王子は灰かぶり姿のシンデレラの内面の美しさを感じ取る感性を持っている。アダージオやワルツなど振付に見所が多く、英国製の被り物のネズミや、王子が馬に乗るシーンはコミカル。バレエファンから子供まで幅広い層を魅了するプロダクションだ。(隅田有)


◆ジェームズ・ペット、トラビス・クローセン『Elevation〜昇華〜』

5月21日(セルリアンタワー能楽堂)

◇近年の英国ダンス界で、最も革新的かつ思索的なダンスを次々と発表している一人がウェイン・マクレガーであろう。彼が率いるランダム・ダンスカンパニーでの活動のみならず、英国ロイヤルバレエ団の常任振付家としても作品を発表し、また語り、記すことで常に注目を集めている。そのカンパニー・メンバーとして活躍するジェームズ・ペットとトラビス・クローセン・ナイトが、自ら振付けた作品を引っ提げて初来日公演を行う。プロデュースするのは、英国でデザイナー、プロデューサーとして活動する塚本行子が主宰するプラットフォームのファビュラ・コレクティブ。上演する作品は、ジェームズ・ペットがカフカの小説『掟の門』からインスパイアされた同名の新作ソロ、トラビス・クローセン・ナイトが日本の神道をモチーフにしたという新作ソロ「塩と水」、そして二人の共作「informal Between」だ。こちらは昨年サドラーズウェルズ劇場で初演され、高評を博した作品だという。筆者は実際に彼らの作品を観たことはなく、ウェブ公開された映像や断片的な情報、そしてウェイン・マクレガーやサドラーズウェルズ劇場という名前から推測するしかないのだが、彼らがカンパニーで身体と創造性を徹底して鍛えられ、革新的な試みと深い思索の実践を共有することを通じて、ダンサーとして、振付家として即発され続けたことは容易にわかる。その静かな火が、日本の能楽堂という場で新たなかたちを生み、燃え上がるのを見たいものだ(稲田奈緒美)

◆熊川哲也Kバレエカンパニー『シンデレラ』

5月24〜26日(東京文化会館)

◇2012年の初演時には、全12公演がソールドアウトという快挙を成し遂げた同作は、今回、4組の主役カップルによって上演される。中でも、昨年、ともにプリンシパル・ソリストとして入団した成田紗弥、高橋裕哉の初主演に期待も高まる。随所に熊川の美意識やユーモアが盛り込まれた演出や、ヨランダ・ソナベンド&レズリー・トラヴァースによるこの上なく豪華な舞台美術・衣裳など、見どころ満載の大作は見逃せない!(宮本珠希)


◆Co.山田うん『プレリュード』

5月24〜26日(世田谷パブリックシアター)

◇今年も年明け早々からアクセル全開で活動しているCo.山田うんが、オーディションでセレクトした新メンバーを迎え、新作公演を行う。ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、ラヴェルの「クープランの墓」より前奏曲など、様々な「プレリュード(前奏曲)」に乗せて圧巻の群舞が繰り広げられる。元Noism1の吉裕哉らが加わり更に厚みを増したカンパニーが、未来の本編に向けてどのようなプレリュードを奏でるのか、期待をもって見守りたい。(折田)

◆5月特別企画公演《神々の残照―伝統と創造のあわいに舞う―》

5月25日(国立劇場)

◇国立劇場といえば日本の伝統芸能の殿堂だが、多様なジャンルを越境しながらダンスの魅力を発信する事業を、アーツカウンシル東京と共に始めるという。ダンスという広大な海からこの事業が光を当てるのは「言葉と身体」。言葉と共にあるダンス、言葉に触発されたダンス、言葉では表現できないことを表すダンスなどなど、このテーマは実に奥深く、幅広い。今回は“神”をキーワードに、日本舞踊「翁千歳三番叟」(尾上墨雪、花柳寿楽、若柳吉蔵)、インド古典舞踊「オディッシー」(小野雅子、シルシャ・ダッシュ他)、トルコ舞踊のメヴラーナ旋回舞踊「セマー」(コンヤ・メヴラーナ楽団)、コンテンポラリーダンス「いのちの海の声が聴こえる」(構成・振付・演出:笠井叡、出演:近藤良平、酒井はな他)が上演される。時代と地域を縦横に巡る意欲的なプログラムだ。これらが一堂に会することで、それぞれのダンスの背景にある文化と歴史、ダンサーや振付家たちの身体と言葉が渦巻き、化学反応を起こすに違いない。その言葉と身体の震えを体感し、ダンスの力を全身に浴びてほしい。(稲田)


◆新国立劇場ダンス公演:森山開次『NINJA』

5月31日〜6月9日(新国立劇場小劇場)

◇森山開次が新国立劇場の企画制作で発表する、大人も子供も楽しめるダンスの第二弾は『NINJA』。大評判の前作『サーカス』は、劇場全体がオモチャ箱のように飾り立てられ、ユニークな登場人物たちがアクロバティックなダンスを見せた。今回はタイトルの忍者はもちろん、蛇・蛙・蛞蝓の三すくみなど、個性豊かな和のキャラクターが大活躍。趣向を凝らした大道具・小道具と共にケレン味あふれる舞台になりそうだ。すでに新国立劇場の公演チケットは完売で、先日追加公演が発表されたところ。こちらもすぐに売り切れてしまいそうなのでご用心を!(隅田)


◆堀内充 《BALLET COLECTION 2019》

5月31日(めぐろパーシモン大ホール)

◇堀内充は、それまで兄の堀内元と一緒にやっていた《BALLET COLECTION》を、2016年から単独でやるようになった。彼の創作は音楽をよく聞いて、それに無理のないバレエのステップをぴたりとつけて行くというもの。無理な動きの連続で固めたような「創作」が多い昨今、彼の作品の柔らかな感触に救いを求めるファンも多い。(山野)




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