December 01, 2018

ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演やイベントをご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、1120日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。

 

【ダンス・タイムズがお勧めする 2018年12月公演】


◆マリインスキー・バレエ『ドン・キホーテ』『マリインスキーのすべて』『白鳥の湖』

11月28、29、12月2、3、5〜9日(東京文化会館)、11月30日〜12月1日(兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール)

◇プティパ生誕200年に相応しい演目が並ぶ。いわずもがなの『白鳥の湖』、同バレエ団での来日公演は22年ぶりという『ドン・キホーテ』、プティパからコンテンポラリーまで、マリインスキーの魅力を凝縮したガラ『マリインスキーのすべて』とどれも見逃せない。テリョーシキナ、シクリャローフ等々のスターダンサーに加え、今、世界で最も注目を浴びているダンサーの一人キミン・キム、そして日本人ソリスト永久メイも出演する。ため息の出るような一糸乱れぬコール・ド・バレエも見ものだ。(吉田 香)


◆芸劇dance勅使川原三郎『月に憑かれたピエロ』『ロスト・イン・ダンス―抒情組曲―』

12月1、2、4日(東京芸術劇場 プレイハウス)

◇シェーンベルク作の同名の曲を使用する『月に憑かれたピエロ』は、2011年に「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」で初演された。今回も「ピエロ歌い」として名高いベルギーのソプラノ歌手、マリアンヌ・プスールとの共演。彼女が繰り出す叫びのような、語りのような独特な発声と勅使川原三郎&佐東利穂子のダンスが相俟って、狂気と幻想の世界が繰り広げられる。対する『ロスト・イン・ダンス―抒情組曲―』は勅使川原から佐東へのオマージュで、シェーンベルクの弟子であるベルクが作った『抒情組曲』を使用するが、アブストラクトで、佐東が突き詰める純粋なダンスになるという。(吉田)


◆『光の音:影の音』

2018年12月7〜9日(あうるすぽっと)

◇あうるすぽっとは、障害者が健常者と共に出演するダンス公演を主催したり、自主事業で視覚・聴覚障害者のための鑑賞サポートを行ったりと、近年インクルーシブな鑑賞事業を積極的に進めている。今回のダンス公演『光の音:影の音』は、聞こえないアーティスト、南村千里をアーティスティック・ディレクターに迎え、伊藤キム、捩子ぴじん、aokidという魅力的な男性ダンサー3人とともに、音をダンス、映像、手話など多彩な方法で表現するという。実績豊富なあうるすぽっとのこと、安易なコラボレーション物に陥らず、唯一無二の世界を創り上げてくれると期待している。(折田 彩)


◆Opto『optofile_touch』

12月8−9日(彩の国さいたま芸術劇場小ホール)、15−16日(愛知県芸術劇場小ホール)

◇海外のダンスカンパニーで活躍する日本人ダンサーが近年増えている。その礎を築いたダンサーたちが帰国し、それぞれに活躍の場を求めているが、プロフェッショナルなダンスカンパニーが少なく、ダンサーの流動性も乏しい日本では簡単なことではない。そんな中で、海外の経験を活かして自らカンパニーを立ち上げ、その強靭にして繊細な肉体で先鋭的なアーティストたちとコラボレーションを続けているのがOptoである。2012年に中心となってOptoを設立した渡辺レイはじめ、小㞍健太、湯浅永麻はNDT1(Nederlands Dans Theatre)ほか世界のトップクラスのカンパニーで踊ってきた。その実績とネットワークを活かして今回上演するのは、日本のダンスファンが待ち焦がれているクリスタル・パイト作品ほか3作品。小㞍と湯浅は演出・振付にも挑戦する。見逃せない公演だが、埼玉公演のチケットは売り出し早々に完売したとか。劇場に確認してから向かってほしい。(稲田奈緒美)


◆鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団『Ay 曽根崎心中』

12月12〜20日(新国立劇場 中劇場)

◇2001年、阿木燿子、宇崎竜童、鍵田真由美、佐藤浩希が力を合わせてフラメンコ舞踊版の『曽根崎心中』を創作した。2002年、03年、05年、06年、07年、08年、14年と再演し完成度を高めてきた。それが版を新たにして新国立劇場の舞台に戻ってくる。(山野博大)


◆大駱駝艦舞踏公演『みほどろ』

2018年12月13〜16日(大駱駝艦・壺中天)

◇近年村松、田村に負けじと若手が意欲的に作品を発表し、しかも佳作が続いている壺中天公演。今回初めて、カンパニー内の金粉ショーユニット「ゴールデンズ」で多くの野外作品を手掛けてきた若羽幸平が劇場空間に挑む。ゲストにチェロ奏者の四家を迎え、しかも四家は演奏だけではなく「鋳態」として踊りにも絡むらしい。舞踏手達の体と踊り、そして音色から、どのようなハーモニーが生まれるのだろうか。(折田)


◆札幌舞踊会 創立70周年記念公演 バレエ 『カルミナ・ブラーナ』 

12月15日(札幌文化芸術劇場 hitaru)

◇札幌舞踊会の『カルミナ・ブラーナ』は、1998年の《千田モト追悼札幌舞踊会特別公演》で、後を継いだ千田雅子の振付で初演された。その翌年の《札幌舞踊会東京公演》で文化庁芸術祭に参加し、大賞を受賞した。その大事なレパートリーを、高岸直樹、高比良洋、浅田良和、西野隼人、坂本登喜彦、藤岡綾子ら精鋭をそろえて久しぶりに再演する。(山野)


◆東京バレエ団『ザ・カブキ』

12月15、16日(東京文化会館)

◇討ち入りに一番近い週末に、東京バレエ団の十八番が上演される。歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』をベースに、巨匠ベジャールが独自の世界観を炸裂させた傑作だ。由良之助は、2010年に弱冠二十歳で大抜擢されて以来、再演のたびに本役を踊りこんできた柄本弾と、2016年の記念公演で好評を博した秋元康臣。15日の顔世御前は上野水香で、夫を亡くした悲しみだけでなく、四十七士を討ち入りに導く不気味さをも醸し出す、上野ならではの顔世は必見だ。ダブルキャストはこちらもベテラン奈良春夏。脇を固めるダンサーたちが冒頭から勢いの良い踊りで観客を舞台に引き込むに違いない。(隅田有)


◆新国立劇場『くるみ割り人形』

12月16〜24日(新国立劇場)

◇昨年初演されたウエイン・イーグリング版は、複雑なリフトやパートナリングに加え、男性の主役ダンサーがドロッセルマイヤーの甥、くるみ割り人形、王子の3役を演じるなど、随所にオリジナリティが散りばめられた演出である。今回は全9回公演、4組のカップルが主演。層の厚い同団ダンサーたちの、煌めく踊りを年の瀬に楽しみたい。(宮本珠希)


◆第41回諏訪市芸術祭 ニムラエイイチ生誕120周年記念 現代舞踊公演《舞踊の祭典》

2018年12月22日(諏訪市文化センター)

◇明治30年、長野県諏訪市に生まれ、21歳で渡米してアメリカで活躍した新村英一(ニムラエイイチ)という舞踊家のことを、日本人はあまり知らないかもしれない。伊藤道郎と同様に、むしろ米国で有名なこの舞踊家は、昭和54年に亡くなるまで帰国することはなかったが、故郷への思いは強かったという。日本の後進を育てることにも熱心だったニムラは、昭和48年に寄付をして基金を作り、「ニムラ舞踊賞」を創設した。以後、前年までにもっともすぐれた成果をあげた舞踊家、舞踊関係者に対して、故郷の諏訪市で授賞式が続けられている。今年はニムラの生誕120周年を記念して、授賞式だけでなく同時に舞踊公演が行われる。今年の受賞者である井関佐和子への授賞式に続き、近年ニューヨークで発見されたニムラ作品の映像を基にリメイクされた「ネコの踊り」(出演:木原浩太)、「トッカータとフーガ」(出演:馬場ひかり)、「大地の像」(出演:細川麻実子、木原浩太)が披露される。さらに、同賞の審査員として長らく関わりながら、地元の子供たちへダンス創作ワークショップをおこなってきた加藤みや子の作品「笑う土」が、地元の子供たちや一般市民も参加して上演される。美しい諏訪湖のほとりで地域の人たちに支えられながら続いてきた、舞踊界を応援し続ける「ニムラ舞踊賞」とニムラエイイチのことを知る機会にしてはどうだろうか。(稲田)



outofnice at 19:41公演情報

November 30, 2018

[Ballet] The Mariinsky Ballet "Don Quixote", "The Mariinsky Gala" “Swan Lake”/ Nov. 28, 29, Dec. 2, 3, 5-9, Tokyo Bunka Kaikan, Nov. 30- Dec. 1, Hyogo Performing Arts Center  https://www.japanarts.co.jp/mariinsky2018/english.html

[Contemporary Dance] Saburo Teshigawara "Pierrot lunaire" by Arnold Schonberg, Lost in dance - "Lyrische Suite" by Alban Berg / Dec. 1, 2, 4, Tokyo Metropolitan Theatre (Playhouse)  http://www.geigeki.jp/performance/theater195/

[Performance] “The sound of light : The sound of shadow” / Dec. 7-9 Owlspot Theater

[Contemporary dance] Opto   “optofile_touch” 8-9 Dec.  Sainokuni Saitama Arts Theatre
15-16 Dec.   Aichi Prefectural Art Theatre

[Flamenco] Compania de Mayumi Kagita y Hiroki Sato “Sonezaki Shinju (The Love Suicides at Sonezaki)” Dec. 12-20. New National Theatre Playhouse

[Butoh] Dairakudakan “Mihodoro” / Dec. 13–16 Dairakudakan studio Kochuten

[Ballet] Sapporo Buyoukai “Carmina Burana” / Dec. 15. Sapporo Cutural Arts Theater.

[Ballet & Contemporary Dance] The Tokyo Ballet “The Kabuki” / Dec.15, 16 Tokyo Bunka Kaikan, Tokyo
https://www.nbs.or.jp/english/stages/2018/kabuki/intro.html

[Ballet] The National Ballet of Japan. “The Nutcracker and The Mouse King 
”/ Dec.16-24 New National Theatre, Tokyo (Opera House)
https://www.nntt.jac.go.jp/english/productions/detail_011631.html

[Modern dance]
Yeichi(Eiichi) Nimura 120th Birth Anniversary Dance Concert “Festival of Dancing” in the 41th Suwa-shi Arts Festival / Dec. 22 Suwa-shi Public Hall 
www.city.suwa.lg.jp.e.ca.hp.transer.com/www/event/detail.jsp?id=8016


outofnice at 20:07English公演情報
<松崎えり、増田真也>
2018年10月6日、noon dance performance《染まるものは空と体》(東京芸術劇場・シアターウエスト)で、自作の『ざくろ』を踊る

<笠井瑞丈、上村なおか>
2018年10月11日、笠井瑞丈×上村なおかダンス公演《2×3》(国分寺市立いずみホール)で、笠井叡振付『イマハムカシ』を踊る

<出演者全員>
2018年10月12日、北村明子Cross Transit Project公演(KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ)で、自作の『土の脈』を踊る

<米沢麻佑子、関口淳子、津田ゆず香、小室眞由子、藤井淳子、水島晃太郎、藤村港平>
2018年10月13日、《2018時代を創る現代舞踊公演》(渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール)で、米沢振付『在る身体』を踊る

<矢内千夏、堀内將平>
2018年10月13日、熊川哲也Kバレエカンパニー公演(東京文化会館・大ホール)で、熊川演出・振付『ロミオとジュリエット』を踊る

<平富恵>
2018年10月19日、平富恵スペイン舞踊団10周年記念公演(日本橋公会堂)で、自作の『愛の賛歌』を踊る

<小野絢子、福岡雄大>
2018年10月21日、佐藤朱実バレエスクール10周年記念公演(江戸川区総合文化センター・大ホール)で、山本康介演出・再振付『くるみ割り人形』を踊る

<ケイタケイ>
2018年10月23日、ケイタケイ’sムービングアース・オリエントスフィア公演(東京・両国シアターΧ)で、自作の『白鳥湖/黒鳥湖-動きと表現の為のエチュード-』を踊る

<法村珠里、今井大輔、今井沙耶、奥田慎也、今村泰典、杉山聡美>
2018年10月27日、法村友井バレエ団公演(フェスティバルホール)で、法村牧緒演出『エスメラルダ』を踊る

<森山未來、伊藤郁女>
2018年10月31日、KAAT DANCE SERIES 2018『Is it worth to save us?』(KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ)で、自作を踊る

《THE DANCE TIMES》選出ダンサー月間ベストテンは、仲間の評論家をはじめとする多くの舞踊界の人たちとの劇場のロビーでの噂話などに含まれた本音のところを参考にして、ダンス・タイムズ編集部で協議し、最終的に決めます。ひとつの公演からはベストの1件だけ、月間でひとりのダンサーをダブって選ぶことはしないというルールでやっています。


ayaorita at 11:29

October 31, 2018


◆The National Ballet of Japan “Alice’s Adventures in Wonderland”  [Ballet]
Nov.2-11, New National Theatre, Tokyo (Opera House)

https://www.nntt.jac.go.jp/english/productions/detail_011630.html


◆The Stuttgart Ballet  “Onegin” “Swan Lake”  [Ballet]
Nov. 2-4 and 9-11, Tokyo Bunka Kaikan, Nov. 14, Fukuoka Sunpalace, Nov. 17, Hyogo Performing Arts Center

https://www.nbs.or.jp/english/stages/2018/stuttgart/intro.html


◆Bangarra Dance Theatre “Spirit 2018” “ I.B.I.S”  [Australian Falk Dance & Contemporary Dance]
Nov. 9-10, Saitama Arts Theater (Main Theater)

http://www.saf.or.jp/en/stages/detail/5574


◆Seiichi Shinohara Ballet Recital DANCE for Life 2018 “ANA𝚪𝚱𝚮” based on “Notre-Dame de Paris” [Ballet]
Nov. 11, Mielparque Hall, Tokyo.

https://www.mielparque.jp/tokyo/en/


◆Japan Ballet Association《Ballet Creation》[Ballet & Contemporary Dance]
Nov.17, Mielparque Hall

https://www.mielparque.jp/tokyo/en/


◆Jewels from MIZUKA [Ballet & Contemporary Dance]
Nov. 17, Kanagawa Kenmin Hall (Main Hall)

http://www.kanagawa-kenminhall.com/english/


◆Zashikimai –keihanno zashikimai-  [Nichibu]
Nov.23, National Theatre (Small Theatre), Tokyo

https://www.ntj.jac.go.jp/english/access/facilities_01.html


◆Min Tanaka.《Min Tanaka Dance》『Adventure of Form: Follin’for Dance!』 [Butoh]
Nov.23- 25, Tokyo Metropolitan Theatre (Theatre East)

http://www.geigeki.jp/performance/theater194/


◆New National Theatre, Tokyo collaborated with Contemporary Dance Association of Japan《Dance Archives in JAPAN 2018》 [Modern Dance]
Nov.24- 25/ New National Theatre, Tokyo (Playhouse)

https://www.nntt.jac.go.jp/english/productions/detail_011641.html


◆The Tokyo Ballet.《Masterpieces of the 20th Century Series2》[Ballet & Contemporary Dance]
Nov.30- Dec.2, New National Theatre, Tokyo (Playhouse)

https://www.nbs.or.jp/english/stages/2018/20ballet2/program.html


jpsplendor at 23:53English公演情報
ダンス・タイムズ編集部が選んだ来月のお勧め公演やイベントをご紹介します。あくまでもメンバー個人の予想に基づいていますので、公演の内容を保証するものではありません。ぜひ、観客の皆さまが劇場へ行ってご確認ください。また、10月20日時点の情報を基にしていますので、日程、出演者、演目等が変更される場合もあります。完売の場合もありますので、事前にご確認ください。


◆新国立劇場バレエ団『不思議の国のアリス』
11月2日〜11日(新国立劇場 オペラパレス)

◇ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』が、英国人振付家クリストファー・ウィールドンによってバレエ化され、英国ロイヤル・バレエで初演されたのは2011年。本場イギリスで評判となり、海外公演でも人気を集めた作品が、新国立劇場バレエ団のレパートリーとなって上演される。小説や映画であれば、アリスがウサギを追いかけて穴に落ち、からだが小さくなる様子を描くことは容易だ。しかし、生身のダンサーが舞台で演じるとなるとどうなるか?それは見てのお楽しみ。楽しく創造力に溢れる物語と、その世界をバレエによって目の前に出現させてくれる本公演を存分に味わってほしい。(稲田奈緒美)

[Ballet] The National Ballet of Japan. “Alice’s Adventures in Wonderland”/ Nov.2-11, New National Theatre, Tokyo (Opera House)
https://www.nntt.jac.go.jp/english/productions/detail_011630.html


◆シュツットガルト・バレエ団『オネーギン』『白鳥の湖』
11月2日〜11日(東京文化会館)、11月14日(福岡サンパレス)、17日(兵庫県立芸術文化センター)

◇上演の機会が増え、すっかり日本でも人気の演目の一つとして定着した『オネーギン』は豪華3キャスト。長年レンスキーを当たり役としていたフリーデマン・フォーゲルは、3年前に全幕としてのオネーギン役を日本で初披露した。終幕の「手紙のパ・ド・ドゥ」では、踊りが乱れてしまうほど感極まって涙を流していたフォーゲルは、今回どのようなステージを見せるだろうか。二日目のタチアナはマリインスキー・バレエのディアナ・ヴィシニョーワ。役柄の持つ新たな一面を、独特のアプローチで提示するのが上手い。オネーギン役のジェイソン・レイリーとの化学反応も楽しみだ。3日目にはパリ・オペラ座バレエ団のマチュー・ガニオが客演する。もうひと演目は2012年以来、日本では二度目の上演となるジョン・クランコ版『白鳥の湖』。王子を物語の中心に据えた悲劇で、登場の場面から一捻りある。四幕にはチャイコフスキーの『弦楽のためのエレジー』を使った、クランコらしいパ・ド・ドゥが挿入されており、見所の多いバージョンだ。(隅田有)

[Ballet] The Stuttgart Ballet. “Onegin” “Swan Lake” / Nov. 2-4 and 9-11, Tokyo Bunka Kaikan, Nov. 14, Fukuoka Sunpalace, Nov. 17, Hyogo Performing Arts Center.
https://www.nbs.or.jp/english/stages/2018/stuttgart/intro.html


◆バンガラ・ダンス・シアター 『Spirit 2018』『I.B.I.S』
11月9、10日(彩の国さいたま芸術劇場 大ホール)

◇オーストラリアより4度目の来日公演。オーストラリアに住むアボリジニやトレス海峡諸島民といった先住民族の文化をベースとしており、その歴史はなんと6万5千年。これにコンテンポラリーの動きを融合し、魂を揺さぶる唯一無二のパフォーマンスが繰り広げる。今回は、強制退去や気候変動などの困難を抱えながらも明るく生きる島民を描いた『I.B.I.S』と芸術監督スティーヴン・ペイジによって選ばれた歴代作品の名場面のショーケース『Spirit 2018』が上演される。(吉田 香)

[Australian Falk Dance and Contemporary Dance] Bangarra Dance Theatre.“Spirit 2018”“ I.B.I.S”/ Nov. 9-10,Saitama Arts Theater (Main Theater)
http://www.saf.or.jp/en/stages/detail/5574


◆篠原聖一 バレエ・リサイタル DANCE for Life 2018 『アナンケ 宿命』 〜ノートルダム・ド・パリ〜より
11月11日(メルパルクホール)

◇2001年にスタートした本シリーズ。11回目となる今回は、ヴィクトル・ユーゴー原作『ノートル・ダム・ド・パリ』を元にした『アナンケ 運命』が上演される。“アナンケ”(’ANA𝚪𝚱𝚮)とは、原作の序文に由来するギリシャ語で、ユーゴーが本作を書く数年前にノートルダム寺院を訪れた際、この言葉が壁に刻まれているのを見たという。2015年に佐々木美智子バレエ団で初演されている。奔放さと心の清らかさを兼ね備え、男たちを次々と魅了するエスメラルダは、まさに下村由理恵にぴったりな役だ。初演キャストの山本隆之、佐々木大、青木崇が、それぞれフロロ、カジモド、フェビウスに出演。“DANCE for Life”で上演される作品には、運命に立ち向かい生きてゆく人々が描かれる。たとえ悲劇であっても力強く生きて死ぬ主人公によって、ラストには救いがもたらされる舞台になるだろう。(隅田)

[Ballet] Seiichi Shinohara Ballet Recital DANCE for Life 2018. “ANA𝚪𝚱𝚮” based on “Notre-Dame de Paris”/ Nov. 11, Mielparque Hall, Tokyo.
https://www.mielparque.jp/tokyo/en/


◆日本バレエ協会 新進バレエ芸術家育成支援事業3−《平成30年度Balletクレアシオン》
11月17日(メルパルクホール)

◇毎年、ベテランから気鋭まで様々なコレオグラファーが名を連ねる本公演。今回は、山本康介による『ホルベアの時代から』、柳本雅寛の『ピーポーピーポー』、キミホ・ハルバート振付『Le Sacre de Printemps』と、キャリア、実力ともに申し分ない3名の振付家による作品が上演される。それぞれの個性や魅力を堪能したい。(宮本珠希)

[Ballet & Contemporary Dance] Japan Ballet Association《Baller Creation》/ Nov.17, Mielparque Hall
https://www.mielparque.jp/tokyo/en/


◆上野水香プロデュースバレエ ジュエルズ フロム ミズカ
11月17日(神奈川県民ホール 大ホール)

◇東京バレエ団プリンシパルの上野水香がプロデュースするガラ公演の第二弾。今回は、海外からはウラジーミル・マラーホフとマルセロ・ゴメスを迎える。東京バレエ団OBの高岸直樹や高橋竜太、NBSバレエ団に移り、ますます勢いに乗る宝満直也の振付作品、あまり観る機会のない“プティ”の『ボレロ』等々、見どころ満載だ。(吉田)

[Ballet & Contemporary Dance] Jewels from MIZUKA / Nov. 17, Kanagawa Kenmin Hall (Main Hall)
http://www.kanagawa-kenminhall.com/english/


◆舞の会 ―京阪の座敷舞― 
11月23日(国立劇場 小劇場)

◇上方を代表する四流(井上・楳茂都・山村・吉村)の若手から中堅、ベテランの舞が東京で一挙に観られる人気公演。1時、4時の2回公演。京阪の花街の座敷を中心に行われ、独特の美の世界を作りあげた座敷舞は、しっとりと恋心を綴るもの、能に由来する格調高い作品、ユーモラスな演目などなど多種多様に亘る。そうした様々な演目が並ぶ全十二番。華美な装飾を削ぎ落とした日本の美学を堪能できるだろう。鼠のカップルの悲哀を描いた『鼠の道行』(吉村輝章、吉村三鈴)、花街の宴席で楽しまれてきた『げこすべらかし』『西行』(山村友五郎)、辛かった昔を懐かしむ『由縁の月』(井上八千代)など、どれも見逃せない。(阿部さとみ)

[Nichibu] Zashikimai –keihanno zashikimai-/ Nov.23, National Theatre (Small Theatre), Tokyo
https://www.ntj.jac.go.jp/english/access/facilities_01.html


◆田中泯ダンス ―オドリに惚れちゃって!―『形の冒険』
11月23-25日(東京芸術劇場 シアターイースト)

◇田中泯が久しぶりに、踊りに帰って来る。彼が踊りにどう惚れ込んでいるのか、とくと拝見しようではないか。(山野博大)

[Butoh] Min Tanaka.《Min Tanaka Dance》『Adventure of Form: Follin’for Dance!』 / Nov.23- 25, Tokyo Metropolitan Theatre (Theatre East)
http://www.geigeki.jp/performance/theater194/


◆ダンス・アーカイヴ in JAPAN 2018:日本の洋舞 100 年・第 3 弾〈戦後日本の 3人の異才たち ―庄司裕・藤井公・若松美黄―〉 
11月24、25日(新国立劇場 中劇場)

◇藤井公の1993年作『砂漠のミイラ』、若松美黄の1977年作『獄舎の演芸』、庄司裕の1994年作『八月の庭』の3本を復活上演する。いずれも日本の現代舞踊の歴史に残る名作だ。それを見る機会を逃すわけにはいかない。(山野)

[Modern Dance] New National Theatre, Tokyo collaborated with Contemporary Dance Association of Japan.《Dance Archives in JAPAN 2018》 / Nov.24- 25/ New National Theatre, Tokyo (Playhouse)
https://www.nntt.jac.go.jp/english/productions/detail_011641.html


◆東京バレエ団〈20世紀の傑作バレエ2〉
11月30日〜12月2日(新国立劇場 中劇場)

◇昨年9月にプティ、キリアン、ベジャールの作品を一挙上演する意欲的な企画で好評を博した東京バレエ団が、本企画に再び挑む。今回の演目は、前回に引き続いての上演となるキリアンの『小さな死』、そしてロビンズの『イン・ザ・ナイト』、ノイマイヤーの『スプリング・アンド・フォール』、ベジャールの『ボレロ』の豪華4本立て。『小さな死』『イン・ザ・ナイト』はバレエ団2度目の上演、残る2作は何度も上演を繰り返している同団の大切なレパートリーだ。他ではなかなか味わえない貴重な作品ばかりの詰め合わせを大いに楽しみたい。(折田 彩)

[Ballet & Contemporary Dance] The Tokyo Ballet.《Masterpieces of the 20th Century Series2》 / Nov.30- Dec.2, New National Theatre, Tokyo (Playhouse)
https://www.nbs.or.jp/english/stages/2018/20ballet2/program.html



jpsplendor at 23:29公演情報
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